INTERVIEW
OGINO TAKEHITO

荻野雄仁

SFA Japan株式会社 代表 https://sfa-japan.jp/

略歴

新卒で某トイレメーカーに入社、10年あまりの在籍中に、仙台、札幌、松本、大阪、札幌(二回目)、愛知、東京、長野にて、国内営業および海外事業部を経験。2012年7月からSFA Japanに最初(で当時唯一)の営業として入社。以降、日本市場での立ち上げに携わり、いつの間にか現職。

現在の仕事についた経緯

前職でかねてからの念願だった「アメリカでシャワートイレを売る!」という夢に向かって海外事業部への配属を手にしました。ニューヨークに転居する気満々で、ショールーム兼事務所をオープンさせるまでに愛車や音楽の膨大なコレクションなど家財道具を処分したにも関わらず、会社買収のあおりで海外赴任は白紙となりました。長野に飛ばされたことをきっかけに、人生の転機と悟り、そんなときに声をかけてくれた会社が自分の好きな街である人形町に事務所があったため、縁を感じて入社しました。

仕事へのこだわり

大学時代に放蕩生活をしていたこともあり、社会人になるにあたっては、毎日朝起きることにすら不安を抱えてのスタートでした。前職でいきなり最初に配属された仙台では、夜12時過ぎまで猛烈に働いて、バーに寄って飲んで、借上げ社宅に帰って寝て、すぐ早朝から働く生活を3年続けました。
当時は周りが先輩やお客さんばかりで、会社も奴隷営業体質だったため、世界の最下層で激務を強いられているとさえ感じていました。しかし、別の都市に配属された仲のいい同期が更に厳しい思いをしていることもあり、励まし合いながらなんとか耐え抜いて、人に喜んでもらう楽しさを見つけるまでに至りました。
最初から「こんな生活が待ってるけどやってみる?」と選ばされたなら絶対に選びませんが、今となってはあの生活がなかったら今の自分はなかったと思っているので、結果的にラッキーでした。
「何ごともやってみないと分からない」ということを学びました。やる前から、ああだこうだと言って、判断して、やらない、というのは馬鹿らしいです。やる前に判断して、やると決めるのもいささか重いですし、うだうだ考えている時間があればさっさと始めた方が先に進めます。つまり、まずはやってみるということです。
段取りも大事です。考えることを先延ばしにしたくなるのも人間ですが、いつ考えても、そんなに結論は変わりません。であれば、さっさと考えて決めた方が、必要なものやことも前もって分かるので、明らかに段取りが良くなり、楽になります。
楽をしたいから、逃げない。楽しみたいから、人にも自分にも嘘をつかない。いつの間にか、あの放蕩生活のDJは、そんな割とストイックなビジネスマンになっていたのでした。

若者へのメッセージ

恥をかくのは誰しも嫌なものです。当然、避けたくもなります。でも、一生懸命やって、ダメなときもあります。全勝は無理です。アラブの石油王でもありません。いつか恥をかきます。本気でかいた恥は、自分を本気で成長させてくれます。
人は弱い生き物です。特に現代社会は快適なので甘えることもできます。でも、若いときしか恥をかけません。若いときに恥をかくことを極端に恐れ(勿論そうは言っても自然に普通には恐れると思います。何ごとも適切があります。)恥をかかないまま、いい歳になると恐ろしいことになります。
それがどんなことか、ここで教えますので想像してみてください。恥をかいてきていないので足りない能力のまま、いい歳になっているのでそれがバレないようになるべく身を潜めながら、若い人たちにもアドバイスもできず、自分の仕事ぶりも見せないようにしながら、おどおどとキャリアの終わりまで過ごすしかなくなります。これが、恥をかけるときに恥をかいてこなかったことの報いです。
あと最後に。当たり前の話ですが、人の話はよく聞きましょう。