INTERVIEW
NODA MASATAKA

野田雅央

vento株式会社 代表取締役 https://vento-hd.co.jp/

略歴

高校卒業後、一浪して名古屋商科大学商学部に入学するも中退。その後ヤマト運輸に中途入社しセールスドライバーとして勤務。管理職経験後、当時グループ会社であったヤマトリースに営業として出向し、中古トラックの売買に携わる。退社し、2023年2月に現在の会社を起業し、運送事業者等の中古トラックの調達サポートを中心とした事業を手掛けている。

現在の仕事についた経緯

大手企業だからできること・できないことを経験してきた中で、日本の産業を支える中小企業に対し、その経験から得たものをより柔軟に活用しながら成長の手助けをしたいと思いました。
特に2024年問題で取り沙汰されている運送業界は、中小企業が9割を占めております。我々の生活にとって重要な役割を担っているにも関わらず、常に弱者の立場を強いられている現状にあります。これを少しでも変えたいと思い、彼らが企業としてより強くなれるようなサポートをしていきたいと考えています。

仕事へのこだわり

まずは相手に喜んでもらうこと、そして取引には上も下もないこと、常に顧客にとって最も良い選択肢を提供することを第一に考えて行動してきました。
そのために自分ひとりで全て解決するのではなく、顧客の課題を解決するためにあらゆるネットワークを駆使して最善の解決策を提供する努力を続けてきました。その結果、その場の商談が不調に終わり自社の利益につながらなくても、次に新たな課題が出てきた際に顧客の相談先として第一想起されればその商談は結果よしと考えてきました。
会社という組織で働き続けると、目の前の利益を追求したくなり、周囲が気になってどうしても内向きになりがちです。しかし、入社した際に上司から、“常に外を見ることを忘れるな”と言わたことが心に残っており、それ以来、顧客第一主義を信念に働いてきました。そのため一つひとつの商談結果に惑わされることなく、これまでやってこれたのだと思います。
企業ですから利益を追求するのは当然ですが、それをあからさまにするのではなく、あくまで自社の利益は顧客の利益があってこそだということを忘れてはいけません。私がこれまで会社員として稼いできた利益は、全て当時の顧客に稼がせていただいたという事を忘れず、顧客への感謝の気持ちとその対価以上の貢献を心がけてきました。
独立した現在も何も変わりません。これまでの経験から自分の行動、活動が正しいか間違っているかは他人が決めるのではなく、自分で証明していくしかないと考えています。経営者と会社員では立場が違うため、同じようにはいかないと思いますが、根底の部分についてはこれまで培ってきたスタイルを貫いていきます。

若者へのメッセージ

失敗しても諦めなければ必ず次はあるという事と感謝の気持ちを忘れない事の2点ですかね。
何かに挑戦し失敗したとしても誰かのせい、周囲の環境のせいにして、他責に物事を考えるのではなく、常に自責で物事を捉え、考えて行動していくといいと思います。
つい失敗すると周りのせいにしたくなりますが、そこを自分主体で考えることで次につながるヒントが見つかります。それを繰り返すことで昨日より今日、今日より明日と成長できます。
2点目については、私の経験が大きいですが、ひとりでできることには限界があります。私は若い時はなんでも自分でできると勘違いしていました。今考えると周囲にはかなり生意気に映っていたと思います。
それでも仕事に対しては常に必死でした。一生懸命やっている姿を見てくれる人は必ずいます。そしてその人はあなたが困ったときに必ずサポートしてくれます。サポートしてもらったら感謝の気持ちを忘れないでください。
こんな自分でもサポートしてくれる人がいました。だからこそ今があると思っています。感謝の気持ちは大切です。