INTERVIEW
NISHINO MASASHI

西野将史

株式会社non design 代表取締役/デザイナー https://non-design.co.jp/

略歴

神戸芸術工科大学芸術学部卒業。某大手デザイン会社にて設計施工管理業務、メーカー商品企画部にてプロダクトデザインの企画開発を経験後、2022年独立起業。現在は美容室の設計デザインや住空間設計等、他多方面で活躍中。

-現在の仕事についた経緯-

デザイナーしか無理だと思いました。
子供の頃から授業中に先生の話も聞かずにノートに描きたい絵を毎日描いており、集団行動も苦手で協調性もなく、かといって自己主張もしなく周りからすると困った子だったと思います。
でも、小学生から芸大時代の美術や課題に対しては命を掛けていました。もっともっと良いものを作りたい欲求を仕事にできるのはこの職種かなと思い、周りの人に助けられ今に至ります。

-仕事へのこだわり-

成果や評価を頂いた時は勿論嬉しいです。ですが自分の中でもっとできたんじゃないか等いろんな角度から反省をします。
これまで300件以上のプロジェクトを収めてきましたが、今でもデザイナーの仕事は毎回難しいなと思います。
こだわりが変な方向に強く出過ぎてもダメ。アクセルとブレーキを上手く操作しないとゴールには辿り着かない。物凄く調整能力が必要な仕事です。
ですが私はかなり不器用な方です。常に対峙する物事にシフトチェンジをしながら進行していきます。「自分のスタイルは新人時代から崩したことはありません。」と言いたいところですが、それはこの仕事では有り得ません。自分の気持ちが曲がっていなければお客様のご意向を形にできます。
ある意味デザイナーは「影」です。何を表現したいか?により光らせる物が決まってきます。影が主役の時もあります。自分の気持ちが魅力的であれば大体はなんでもできると思っています。
時代が満足する高度な技術や表現は簡単には手に入らないので、地道に毎日今でも若手に紛れて切磋琢磨しています。

-若者へのメッセージ-

僕ほど失敗したデザイナーはいないと思います。お客様や周りのサポートがあり今の自分がいます。
多種多様なこの時代にやりたいことだけをやって生きていくことは大変なことなのかもしれません。何かを成し遂げる目標がもしあるなら、それに対し膨大な時間と努力は必要だと思います。協力者や競争者を尊重しながら、自分を何かの形で表現できればきっと何かが起こります。
同じ時代に生まれ同じ時間を過ごし、各々に適した仕事が必ずあると思います。
結果や成果をあまり気にせずに突き進み、少しずつシフトチェンジしながら行動をしていけば、自分が納得できる仕事やなりたいものになれると思いますので、共に頑張りましょう!