INTERVIEW
NATSUME YUTA

夏目佑太

合同会社RenDan CEO https://nuts-x-chip.com/

略歴

2016年、公認会計士試験合格。有限責任監査法人トーマツ入所、IPO支援や上場企業の監査に携わる。その後、フードテックのスタートアップに取締役COOとして参画し、資金調達や営業統括を担う。2020年、合同会社RenDan設立。

-現在の仕事についた経緯-

もともと独立志向が強く、自分の責任で自分が決めたことをやりたいとずっと思っていました。
事業を模索している最中に新型コロナウイルスが流行し、身近な人たちの仕事が激減していく中で、何かできることはないかと考えました。
世の中が変化する中で、衰退する市場もあれば成長する市場もあると考え情報収集していたところ、ライブ配信の存在を知りました。
このタイミングをチャンスと捉え、ライバー事務所を立ち上げることを決意しました。

-仕事へのこだわり-

【スキルや経験を必要としない基本的な仕事力を磨く】
例を挙げたらキリがないですが、例えば誤字脱字をなくす、期限を守る、適切な報連相をする、タスクや連絡の抜け漏れをしないなど。
どれも一つ一つをみると当たり前で簡単そうですよね。ただ全部を完璧にしっかりとできている人は案外少ないです。
裏を返せば、基本的な仕事力を身につけ徹底するだけでもまず頭一つ抜きん出ます。

【成果を出すことに拘ること】
プロセス重視だと、「成果が出なかったけど頑張ったからOK」と自分を正当化してしまいがち。
そうなると、無意味な努力や誤ったやり方に気づかないまま、徐々に脳死で仕事をするようになってしまい、特にこれからの時代はAIに代替されてしまう仕事力になってしまう危険があります。
一方、「成果を出すこと」に拘れば自ずとプロセスも最適なものになると思っています。あくまで「成果を出すために最適なプロセスを踏む」ことが大切だと思います。

【失敗しても成功しても「より良くするためには?」と自身に問いかける】
成功した場合は、抽象化して再現性を作ることを意識しています。これを繰り返していくと、たまたま当たったラッキーホームランが減り、狙ってホームランを打てるようになります。
逆に失敗した場合は原因と再発防止策を考えます。この時に意識を変えるのではなく、仕組みを変えることを重視しています。
例えば何かミスをしたときに「次は気をつけよう!」と意識を高めるだけで終わらせてしまうと、また同じ失敗を繰り返してしまいます。
重要なのは意識を変えることではなく、ミスが起きた原因を分析し、再発しないように仕組みを変えることだと思っています。

余談ですが弊社では「即レス禁止」にしています。
正確にいうと「即レスに拘ることを禁止」です。
即レスが美徳、仕事ができる人=レスが早い
という風潮を感じますが、即レスを意識しすぎるとメールの通知に敏感に反応したり、気づいたらずっと連絡をしている事態に陥ると思います。これでは目の前の作業や重要な思考が進まずに生産性が下がってしまいます。
大事なことは即レスをすることではなく、レスを漏れなく適切な時間以内にすることだと思うので、このようなルールを設けています。

-若者へのメッセージ-

自分のやりたいことやワクワクすることに正直になって選択をしていき、人生を歩んでいってほしいです。
例えうまくいかなくても命を取られることはないはずなので笑
何も行動を起こさないで後悔するのが1番のリスクだと思っています。

世界には現在80億人の人がいて、累計で1000億人の人がいると言われています。
今までの人類史上、あなただけが抱えている悩み事なんてないはずで、誰かが同じような悩みを抱え、その状況を打破し、解決してきたはずです。
自分一人で悶々と悩んでいるのであれば、人に会い、本を読み、ネットで検索し、何かを変えるヒントを探しましょう。

また、苦しく辛い、違和感がある状況が続く時は、自分を犠牲にしてまで生きていくのではなく、思い切って環境ごと変えてほしいです。
撤退するのも一つの立派な戦略だと思います。

あなたの人生は「一度きりしかない本番」です。

人のせい、環境のせい、ふりかかる不幸のせいと他責思考では良い方向に進むのは難しいので、自分の人生は自ら切り開いていきましょう。
私もまだまだ成長過程にありますので、お互い楽しみながら成長していきましょう!