INTERVIEW
NASU AYA

那須彩

株式会社フェミウェル 代表取締役 https://femiwell.co.jp/

略歴

茨城大学卒業。大手家電量販店グループに入社し、通信業界で約6年接客・営業に従事。飲食・給食業界に転職し、社長直下部門にて営業係数管理等を5年行ったのち、グループ会社に出向し人材紹介営業を経験。2023年7月株式会社フェミウェルを立ち上げる。2023年8月よりフェムテック・フェムケアアイテムのECサイトを運営。
保有資格:日本フェムテック協会認定資格2級、心理カウンセリングスペシャリスト。

-現在の仕事についた経緯-

2020年~不妊治療と仕事を両立し34歳で出産しました。20代からの生理不順をストレスのせいだと放置し、婦人科にかかってこなかったことを後悔しました。
不妊治療中、仕事の予定調整やキャリアとの葛藤、疾患の発見・治療、流産など精神的に落ち込むことが多かったのですが、相談する場所がなく孤独でした。この経験を活かして、悩みを抱える方を応援したいと考えるようになり、2023年7月に株式会社フェミウェルを設立するに至りました。
8月~生理やデリケートゾーンケアの大切さの啓蒙のため、フェムテック・フェムケア商品のセレクトオンラインショップの運営を開始しました。今後は不妊治療中の方のメンタルケアに関するサービスを展開したいと考えております。

-仕事へのこだわり-

こだわりは、「すぐやる」「思いやる」「学び続ける」の3つです。

「すぐやる」
初動が遅いと完成は遅くなり、タスクは停滞し、クレームは炎上し、いいことがありません。上司の指示やお客様の要望には、素早く対応。3日後に90点の回答を出すより、当日に60点の回答を出すことを意識していくと、結果として4日後には120点の回答を出すことができているでしょう。とくにお客様対応は、まずはお気持ちを伺うだけでも、すぐに1本電話することで炎上がボヤで済むことが多かったように思います。

「思いやる」
メール1本、文章は簡潔に、用件を冒頭に記載します。相手が返信するために確認したいであろうデータは添付し、期限を明確にすることも重要です。また、CCに上司を入れて自分が不在でも対応できるようにするなどたくさん思いやりを載せることができます。
“この人と仕事しやすいな”と思わせたらレスポンスも早くなって、業務も捗るので、相手のためであり、自分のためにもなります。
また、なんか嫌な感じだな~と思う相手ほど丁寧に対応するようにしています(笑)。相手が自分を好きになってくれると、不思議と自分も相手に対して「クセつよだけどいい人だな」と思えるようになり、ストレスが減りますよ。

「学び続ける」
私、資格ゲッターなんです。勉強って裏切らないと思います。
難しい資格はないですが、ITパスポート、簿記、ファイナンシャルプランナー、個人情報保護士、メンタルヘルスマネジメント、心理カウンセリングスペシャリスト、チャイルドコーチングマイスター、認定フェムテックエキスパート…などです。
自分の業務と関係のないことでも、学び続けることで見識が広がり、年齢とともにアップデートされていくことを実感できます。

-若者へのメッセージ-

若さってすごい武器なんですよ!若い人と仕事すると、素直ないい意見が出るし、こちらも初心を思い出して身が引き締まると思っています。私と仕事することがいい経験になってくれたらいいなと思いながら関わることが多いです。ぜひ自信をもって、若さを武器に臆することなく言いたいことを言って、物事に挑戦してほしいです。

何がやりたいか何ができるのかわからない、夢と言えるものもないという若者も多いと思いますが、大丈夫です。いつの時代も若者は不安定で繊細で、失敗しながら強くなって、かっこいいおじさん、おばさんになっていくものです。健康な心と体と生活費があれば、ルート変更できます。

ただ、仕事はスポーツみたいに、ルールを把握していないと勝てないし楽しめないこともあります。ルールを把握するのに何年もかかる仕事も多いです。投げ出す前に、この仕事の楽しさを自分は理解できているのか?と立ち止まることは意識しましょう!ルート変更しすぎて迷路になってしまうと、若さという武器がすり減ってしまいます!