INTERVIEW
NAKAZATO KOKI

中里虹輝

株式会社th4works 代表取締役 https://th4works.co.jp/

略歴

明治大学文学部卒業。大学時代にWebライティングを始めたことをきっかけに、SEOやコンテンツマーケティングに興味をもち、卒業後は不動産系や教育系の事業会社でマーケティングに携わりつつ、業務委託で大手代理店のクライアントワークにも多数参画。SEOを中心に、広告運用、Web制作まで幅広くディレクション・コンサルティングを手がけており、2023年1月に自身の事業を法人化。

-現在の仕事についた経緯-

大学時代にWebメディアのライティング案件を受けており、運営企業の方から文章力を評価いただいて、コンテンツ制作のマネジメントやライターさんの指導をおこなうディレクターポジションに就きました。そこでメディア運営に携わるなかで、SEOやメディアのグロース・マーケティングに興味をもつようになったのがきっかけです。

その後、いくつかのメディアのディレクションを経て、ゼロイチでのメディア立ち上げ(企画・開発)や体制構築、コンテンツ制作管理、コンサルティングなどを請け負っております。
なお、さまざまなクライアントからSEOに関する相談を受けていると、なかにはSEOが最適解ではないケースがあり、さまざまなアプローチを提案するなかでマーケティングに関するノウハウや知見も広がりました。

現在ではSEOを中心にしつつ、リスティングやディスプレイなどの広告、LINEやInstagramなどのSNSを含め、幅広くWebマーケ施策の提案から実行までを支援しております。

-仕事へのこだわり-

あらゆる仕事において、すべての選択に「理由」をもつことを大切にしています。
私は、仕事とは選択の連続で成り立っていると考えています。
たとえば、マーケティングを生業とする人であれば、SEOとリスティングのどちらに注力するべきか、LPのデザインはAパターンとBパターンのどちらがいいか、ROAS目標は何%とするべきか etc…

いずれもセオリーや定石はありますが、一見して正解が出せる問題ではなく、優秀なマーケターどうしで意見が割れることもありますし、かならずしも正しい選択はありません。
しかし、プロとしてお金をもらって仕事をするのであれば、一つひとつの選択をなんとなく選ぶのではなく、背景に確固たる理由をもって選択すべきです。
クライアントや上司から「A案を選んだのはなぜ?」と聞かれたとき、理由を答えられないようであれば、責任をもって仕事をしているとは言えないと思います。

もちろん選択を繰り返すなかでは、結果論として「あの選択は失敗だったかもしれない」と感じることもあります。
しかし、そのときの選択のもとになった理由を振り返って、なぜそのような選択に至ったのかを考えると、判断軸が不適切だったり、理由のロジックがおかしかったりと、どこに問題があったのかが明らかになります。
このトライアンドエラーが成長につながり、その時々における最適な選択肢を選ぶための理由づけのコツがわかるようになります。
ある程度コツがわかってくると、だんだんと選択の精度が高まり、結果として質の高い仕事ができるようになります。

会社名のth4worksも“think through the things(物事を考えぬく)”の頭文字である、4つのthからとっており、今後も大切にしていきたいこだわりです。

-若者へのメッセージ-

自戒を込めて伝えたいメッセージは、とにかくたくさんのことに挑戦することです。
日々、さまざまな人に会うなかで「この人には到底敵わない」と思うことがあるかもしれません。

しかし、その人と自分の間に、これまで経験してきた場数の差はないかと一度考えてみてください。
仕事で敵わないと感じたのであれば、プロジェクトに参画した回数、クライアントに提案した回数、施策を立案した回数、開発や運用に携わった回数 etc…
これらの場数に差があるのであれば、到底敵わないのはごく当然のことであり、同じステージに並ぶにはとにかく場数を踏むしかありません。

そのためには、とにかくいろいろなことに挑戦し、一つでも多く場数が踏めるような環境に身を置くことです。また、周りの人たちから積極的に挑戦する人間だと認知されると、面白い挑戦の機会や話がどんどん舞い込んできます。

到底敵わないと思える人と出会えるような環境に感謝しつつ、日々挑戦し続けましょう。