INTERVIEW
NAKAMURA TAICHI

中村太一

株式会社リベラス 代表取締役 https://www.liberrace.com/

略歴

大学在学中に、不動産の下請事業を立ち上げる。軌道に乗ったが一生続けられるイメージがなかったため、通信販売を主力としている某企業(現在東証プライム市場に上場)の会長・副会長秘書(御付き)になる。その後、BtoB向けの業務システムの営業・マーケティングを約10年間経験後、コンサルティング企業に転職。小規模な会社であったため、新規サービスの立ち上げ、デリバリー、営業活動の全てを行う。2020年に株式会社リベラスを創業。現在は、自身の強み、経験値のある営業コンサルティングやERPシステム導入等のビジネスを主に展開。

-現在の仕事についた経緯-

前職のコンサルティング会社での経験が大きいです。
その前のIT企業は役割が明確かつ縦割りになっていたため、その範囲の業務、権限しかありませんでしたが、転職後の小規模なコンサル会社では、自らがビジネスを作りながら、遂行までの体制も整え、売上を作っていきました。そういった、ビジネスサイドの業務を全て経験させてもらいました。
具体的な活動を通じ、事業を生み出すことは厳しくも楽しいと知り、もっとこういった視座で働く人が増えるといいな、という思いのもと、現在の会社を創業しました。

-仕事へのこだわり-

2つあります。
1つ目は他責にしないことです。
上手くいかないことがあった時こそ、自らの中での改善点に目を向けています。
例え99%が自分以外の要因で失敗したことであっても、1%の自らの改善点に目を向けられるかが重要です。正直、失敗した時は誰しもが逃げたくなるため、自分以外の要因に目を向けがちですが、自身の成長のためとマインドセットし、グッと堪えて改善していきます。
大きく変わっていくためには、大変なことを乗り越えないといけませんので、何事にも逃げずに立ち向かうことに拘っています。

2つ目は、自分の成長と同じぐらい、所属している組織の成長を意識しています。
現在は、個々人の成長にフォーカスされがちですが、give & takeで先にgive(貢献)をしないと、何も獲れません。
産みの苦しみ。何事も先に何かを差し出すことでうまくいきます。(仕事上は、成果やそれに至るまでの労力になるかと思います。)
仕事を行う上で選んだ業界・会社に対して、上手くいかないことがあっても、「こんなはずではなかった」と嘆く前に、自分は相手(会社、部門、チーム)に対して貢献できているのかを常に意識するようにしています。こちらから先に相手に歩み寄ることはコミュニケーションの鉄則ですよね。
この2つの考え、拘りを(仕事に限らずですが)持ち、ビジネスライフを歩んでいます。

-若者へのメッセージ-

私が若かった頃(10〜20年前。笑)と比べ、現在の仕事環境は大きく変わったと思います。企業側も働き手側も互いにどう付き合っていくべきかを慎重に考え、進んでいる様に思えますし、就職、転職市場も売り手市場となっているため、より個人(自身)の要望にフォーカスをしがちな状況になっているかと思います。
こういったことを言うと、現代では反感を買うかもしれませんが、我々は常に周りに生かし(活かし)てもらっています。
自身の成長と成功の前には、義務と責任を果たす必要があります。(私の仕事への拘りにも書きましたが、先にgiveするという事ですね。)
自由や権利という翼のもう片方は責任と義務だと考えます。
長いビジネスキャリアを歩むに際し、皆さんには大いに成長、活躍頂き、1度しかない人生を後悔のない様にして頂きたい。また楽しんで働くビジネスパーソンになって頂きたいと思います。
そのためには、上手く環境を活用するために、義務と責任を果たし、自らの可能性に賭け、挑戦をし続けて欲しいと思います。