INTERVIEW
NAKAHARA DAISUKE

中原大介

株式会社ビゼック 代表取締役 https://bizeq.co.jp/

略歴

明治大学を卒業後、株式会社リクルートへ入社し、企業の採用コンサルティングにて、MVPなど多数のトップ系賞を受賞。2021年にスタートアップベンチャーの立ち上げに関わり、2022年に株式会社ビゼックを設立。現在は国内有名企業で全国1位の支援実績や大手エージェントサービスで全国1800名中1位を獲得するなどの個人実績に加えて、「努力が報われる社会」の実現に向けて会社経営に従事。

-現在の仕事についた経緯-

努力が報われる人を増やしたいと思ったからです。私は大学時代まで続けた野球や大学卒業後の仕事でも初めは失敗することが多く、特に新卒のリクルート時代は約半年間ビリからスタートしました。絶対に1番になると意気込んでいたので本当にショックでした。
しかし、少しずつ試行錯誤したことで最終的には約100名の部署で1位を獲得するなど、大きな成長を感じました。この時に私が考えたのは、当時の自分のように「やる気はあるけれど、どう努力すべきか分からない不器用な人」の力になりたいということです。そんな人たちでも正しい努力をすることでキャリアアップしていけるような社会を創りたいと考え、ビゼックを設立しました。

-仕事へのこだわり-

大きく2点あります。
1点目は求職者へ最高レベルの可能性を提供することです。多くの転職エージェントであれば、担当した求職者が現時点の能力で合格するであろう企業をおおよそ予測することはできると思います。しかし、私は現時点で合格できるであろう求人を提示するだけでは転職エージェントとしての価値は薄いと考えており、その求職者の転職における能力を最大限伸ばした上でギリギリ合格できるであろう難易度の求人を提示するようにしております(求職者の志向性と異なる場合は除く)。
また、内定獲得後いわゆるクロージング活動は行いません。最終的な意思決定は求職者の身の回りの環境変化も含めて総合的に判断するものなので、相談を受けた場合は対応しますが、こちらから特定の企業へ恣意的にマッチングすることはしません。あくまでも転職エージェントの仕事は求職者の可能性を引き出して、最大レベルの選択肢を提示するところまでだと私は考えております。
2点目は求職者の可能性を信じて支援し続けることです。転職活動はどうしても2〜3ヶ月の期間を要するものであるため、転職活動を始めた時のモチベーションがブレてしまうこともあります。当初どういった気持ちを持って転職を考えたのかを問い続け、こちらは必要な支援をし続けるようにしております。
もちろん転職で実現したいこと自体が変化した場合は仕方ないのですが、感情的なムラはどうしても発生してしまうものとして受け止めております。時には求職者のために厳しい指摘をすることもありますが、最終的には中原がエージェントで良かったと感謝いただくことがほとんどです。

-若者へのメッセージ-

このメディアを見ている方の中には、「自分は何をやってもダメだ」「このままでいいのかな」と現在の自分に自信を持てない方もいらっしゃるかと思います。しかし、個々人の強みを理解し、その強みを伸ばすための正しい努力をすれば、きっと自分の武器が見つかりますので、決して諦めないでいただきたいと思っています。
私自身も非常に不器用で、たくさんの失敗をしてきました。それでも、キャリアという分野でプロフェッショナルとして努力し続けた結果、たくさんの人に感謝していただけるようになりました。
今はインターネットやSNSなど、情報を大量に取得することができ、便利な時代になりましたが、それと同じくらい自分に対しても向き合って情報を得てほしいと思います。一人ひとりに納得の道はありますので、ぜひ前向きに頑張ってください。