INTERVIEW
NAGAYAMA EMI

永山絵美

Retreat salon OASYM. 主宰 VERY JAYs 99 株式会社 代表取締役 http://veryjays99.com/

略歴

10代からストリートダンスを始め、国内外のイベントやフェスなどに多数出演。歌手・中島美嘉のツアーのバックダンサーとしてメジャーキャリアをスタート。ストリートからポールダンスまで幅広いダンス経験を活かした創造性に富んだパフォーマンスに定評がある。幕張のサマーソニックやスタジオコースト(ageha)などに演者として出演。またダンサーブッキングで大きなイベントへも参加している。現在はポールダンスにて神社やチッタ、川崎天空橋のオープニングセレモニーなど、ベクトルを芸術性や表現力、イベントの価値や趣旨などに向け、ステージを選別して表現者としてのキャリアを積んでいる。また近年はヨガやポールダンス、腸活、岩盤浴ヨガなどの講師をする傍ら、これらをミックスした新たなコンセプト「OASYM.(オアシム.)」を構想。「リトリート」「アペアランス・フィジカル・メンタル」のビューティ(美)「腸活」「温活」など内面から外見、表現、生活など日常と非日常をコンバインドした「心と身体の健康美」を目指したコンセプトOASYM.を提唱、多くの賛同を得ている。今は現役ポールダンサーが活躍するのはもちろん、ポールダンサーのセカンドキャリアを形成できる様な活躍の場を作れないかと模索中。ダンス歴24年以上、ポールダンス歴10年以上、ヨガ歴9年以上。

現在の仕事についた経緯

10代の頃からストリートでダンスを始め、ダンスで食べていくことを目標にして上京し、中島美嘉のバックダンサーなどでキャリアを積みました。20代後半にポールダンスと出会い、表現や体の使い方など今までのダンスとは違う魅力を感じ、没頭。幾つかの大会を目前に怪我や急病をして成績を振るえず、自分のフィジカル、メンタルの整え方を見直すきっかけとなりました。
そんな折、自分のモチベーションのひとつで“両親に認められる”という目標であった両親が相次いで亡くなり、絶望の淵に立ちました。その喪失感や色々な想いの中でヨガの哲学と出会いました。そこからフィジカル的にもメンタル的にもたくさんの事を学び、心が救われる事を実感。更に両親の病死からメンタルとフィジカルの相関関係や自分の生活習慣、免疫や未病という概念などを学び、思考し、それらを自分なりにコンバインドした“コンセプトOASYM.”を構想、体系立てました。
コンセプトOASYM.は、ヨガ、ポールダンス、温活、腸活の健康や美、他者ではなく自身に目を向けた部分に着目して創り上げ、時代や状況、環境の中で常に進化する普遍的で柔軟なコンセプトです。
そしてそのコンセプトを実践し、ストレス社会の中で少しでも多くの方がリフレッシュやリラックスができ、自分と楽しく向き合える空間を作りたいと思い、「本当の自分と出会える場所」として、三軒茶屋に“RETREAT SALON OASYM.”を開業して現在に至ります。

仕事へのこだわり

キャリアの初めの頃から比較的指導する機会に恵まれてきました。もちろんそれ以上にたくさんの指導者の方々にご指導もしていただきました。その中で、教え方も色々あるものだなと感じながら指導を受けていました。
実際に自分が指導する立場になると自分の思いや技術を伝えることの難しさに直面しました。一人一人が違う身体と心を持っているお客様に対し、押し付けではなく向き合った指導ができているか?常に自分に対しても確認しながら、それを信じて今まで指導にあたってきました。
それは言葉に表すとありきたりになってしまうのですが、「お客様の為に、お客様に合わせて言葉を変えて、方法を試行錯誤して、お伝えしていく。」ということです。最初はただガムシャラに自分の持っているものをなんとか伝えようとしていました。それが正しいことかは別としてお客様と真摯に向き合って、誠実に物事をご理解いただけるように努力していました。
今となって振り返ってみると、何年も付かせていただいてるお客様の声に自分のやってきたことが表現されているように感じます。「自分の身体に興味を持って接する事ができるようになった。」「自分のことが好きになった。」「人と比べず自分のペースで着実に身体の変化を実感する事ができた。」などの言葉を頂くと、とても嬉しく幸せな気持ちと共に自分こそお客様に育てていただいてここまでやってきたのだなぁと感じ、自分のやってきたことや思いに間違いがないと気づかせてもらえます。
ダンサーとしてSHOWをするときも、インストラクターとして指導するときも同じで、「お客様の為にベストを尽くしているか?」ということを要所要所で自問自答しながら仕事をさせていただくということが、STYLEといえばそうなのかもしれません。

若者へのメッセージ

まだまだ私も若いと自負しておりますので、アドバイスなどおこがましいですが…。
情報が氾濫している現代では、何が正しくて何が間違っているのかだけでなく、どの視点での発表なんだろう?どういう目的の発言なんだろう?疲れることを言っている、嫌なニュースだ、など触れるあらゆるものにストレスを感じようと思えば感じてしまいます。
本当に10年後20年後の自分に胸を張っていられる今を過ごせているか考える暇もないかもしれませんが、時間はあっという間に過ぎ去り、戻すことはできません。始めない言い訳(やらない言い訳)をする前に、もし何かに興味を持つことができ、そこにトライするチャンスがあるならトライしてみてから判断してもいいのでは?と感じます。
情報がありすぎるので自分である程度リテラシーを持ちつつ、情報を取捨選択して何かにフォーカスしていかないと、気づいたら何もしないで40歳50歳になってしまっているかもしれません。
とにかく自分を大切に“今”を生きていきたいと自分も心がけています。“今”の積み重ねが未来を創る以上は今を大切に生きるしかない。お互いに頑張りましょう!