株式会社リクルートエイブリック（現リクルート）に入社。連続MVP受賞などトップセールスとして活躍後、2009年に人材採用支援会社、株式会社アールナインを設立。これまでに2,000社を超える経営者・採用担当者の相談や、5,000人を超える就職・転職の相談実績を持つ。北陸学院大学にて非常勤講師を務めるなど、全国で学生・ビジネスパーソン、また経営者を対象に、 年間約100回のキャリア・採用・育成・定着に関する講演、セミナー、研修を行う。またキャリアに対する啓蒙活動及びキャリア・スペシャリストの普及を行う、一般社団法人国際キャリア・コンサルティング協会の代表理事に就任。人材プロフェッショナルの育成にも取り組んでいる。
略歴
現在の仕事についた経緯
小学校から独立することを考えておりました。たまたま新卒で入った会社はリクルートだったのですが、独立をするために入ったわけではなく、偶然でした。
周りの先輩や同期が独立していく中、小学校時代からの独立心がくすぐられ、起業を不況期に行いました。具体的に何をするかまでは決まっておらず、キャリアコンサルタントの方に相談に行った際、応援してくれるわけではなく、むしろ独立を反対されました。その時は憤りを感じたのですが、なぜそのような酷いことを言うのだろうと考えた時に、キャリアコンサルタントの方は転職市場を知る機会がなく、リアルを知らないまま相談に乗っているということに気が付きました。
国がそういったキャリアコンサルタントを10万人にする計画があることを聞き、自分のように憤る人をたくさん生み出してはいけないと考えました。キャリアコンサルタントがリアルを知るだけではなく、いきいきと活躍できる場を提供するため、キャリアコンサルタントと共にHR領域の課題解決を行う会社を立ち上げました。
仕事へのこだわり
新卒時代から他の人がやらないことをやることにこだわってきました。人材紹介の営業からスタートしたのですが、周りの先輩たちが優秀で、新規の開拓を行おうにも既に先輩たちがほぼあたり尽くしており、そこから新規の開拓ができない状態でした。
その状況を打破するため、誰もあたっていない地方の企業を開拓して実績を上げました。その後、会社のルールが決められ、地方の開拓が難しくなった際、当時ネットベンチャーが出来上がっていた時期であり、先輩たちをはじめ多くの人がアプローチをしていないことに目をつけ、ネットベンチャーの開拓を行って実績を上げました。
キャリアアドバイザーとして業務を行う際にも、当時の面談は1.5H程度行うのが当たり前の中、面談時間を15分まで短縮し、電話で実施する方法で転職成功につなげてきました。
多くの転職希望者は、最初から意思が決まっているわけではなく、会話や転職活動を通じて、自分自身の方向を定めていくということに気が付きました。そこで、面談の長さではなく、数の多さでフォローし、行動変容を促し、転職成功に繋げて実績を上げました。
このように人がやらない方法で成果をあげるということにこだわってきております。現在も採用アウトソーシング事業を行っていますが、自社員ではなく、業務委託で登録頂いている人材プロフェッショナルの方を組織化して、クライアント企業様の課題解決に繋げています。
若者へのメッセージ
近年、若者たちと話をしていてよく言われるのが「成長実感を持てない」ということです。その他、仕事のモチベーションが保てないということも言われます。これらはすべて考え方次第だと思っております。
成長実感を持てないのであれば、どういう風に仕事の工夫をすれば自分自身の成長に繋がる動きが取れるのかを考えれば良い。モチベーションが保てないのであれば、どういう風に考え方や行動を変えればモチベーションが上がるのかを考えれば良い。状況のせいにしていても、今の状態が改善されることは確率論になるため、今の状況を変えるために積極的に考え方や行動を変えていくことをお勧めしています。
長い人生の中、働くことが大半を占めるようになります。それこそ睡眠時間よりも長い時間働く可能性もあります。その大半を占める“働く時間”が楽しくなければ、人生の大半が楽しくないと言っているのと同じになります。
せっかくの一度きりの人生だからこそ、楽しい人生にしてもらい、そのために働くこと自体を楽しいと感じて欲しい。何かしら障害があり、楽しいと思えないのであれば、楽しいと思えるように考え方などを変えるようにしていけば、毎日が楽しいと思える働き方ができると思います。