INTERVIEW
MORIOKA NOBUTADA

森岡宣伊

WELLBEING株式会社 代表取締役 臨床教授 https://wellbeing-asclex.com/

略歴

和歌山県立医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学麻酔科にて全身管理及び人の生体生理を学ぶ。1999年にUCSFにて臨床研究の方法論を習得し、ルイビル大学にて多くの研究に参加論文を執筆。その後UCLAでは、当時世界的にも最新の「心と免疫の関係」を研究する、世界でもトップクラスの研究室で研究に従事。日本に帰国後、麻酔科の全身管理だけでなく、代替医療などを学び、現在は遺伝子や再生医療、健康の基盤になるアンチエイジング医療を吸収し、全身的な統合医療にてあらゆる手段を用いて病気や健康維持のコンサルティングを行っている。

-現在の仕事についた経緯-

1999年から渡米し、カルフォルニア大学(UCSF)にて臨床研究に従事しました。そしてアメリカの先進的な医療と代替医療の両方を学びました。その後ルイビル大学、カルフォルニア大学(UCLA)にてさらに幅広い知識を吸収し、UCLAでは精神神経免疫学という当時新しい分野も就学し帰国しました。
日本では、保険診療による限られた医療とガイドラインに縛られた平均的な治療だけではない、WELLBEINGを目指す医療そして未病の段階で治す医療を目指し、その達成のために幅広く深い横断的な知見を広げてきました。そして実際に「医者ガチャ」で苦しむ人や医療情報難民を正しく導く医療を行うために一念起業しました。
これからは、持っている情報と知識を必要な人に、必要なときに提供していく形態をつくりあげていこうと考えています。

-仕事へのこだわり-

現在の医療は病気になったら病院に行けば治ると考えている方がほとんどです。では医師側はどう考えているでしょうか。毎日来る新しい患者さんや再診の患者さん達を診て、原因治療がすぐに分かる方、西洋医学の縦割りの症状に対しての対象療法しかできない方、原因不明でとりあえずの処置だけをする方など、結局は担当医師のパターンや持っている経験の中で当てはめられる患者さんしか治療できないのが現状です。それ以外の患者さんに対しては、無理やり自分のパターンに当てはめて処方や治療を行っています。
医師からすると患者さんというのは、毎日たくさん来る中の一人に過ぎないのです。オンリーワンではないですが、本当はオンリーワンとして治療してあげなければいけないのです。しかし保険診療の中では、それがかなり厳しいです。だから、自由にすべての方法を探り、試行し、なんとかその不調や疾患を元の状態に戻し健康になってもらうためにも幅広い知識が必要です。否定せず多くの情報を咀嚼し、客観的データと照らし合わせながら、論文などの学術的データや実際の経験者からの情報を用いて、闇雲に治療を試すのではなく、よく吟味するための武器を持たなければ、その人のWELLBEINGは手に入りません。
その医療を実現するための時間は、残念ながら今の医療には存在しません。そのため、麻酔という全身管理の知識に、東洋医学を代表とする代替医療、未病をみつけるアンチエイジング医療、スピリチュアルな側面も併せ持ち、十分な時間を費やし、それら全て使って相手と向き合い正しく伴走し治療するのが、本当の医療であり、サービスであると考えています。
それを実現するために、常に知識をアップデートし、プライベート・ドクターとして多くの人のWELLBEINGをサポートしていく努力を持ち続けていようと常に思いながら仕事をしてきました。

-若者へのメッセージ-

周りの人達を見て学び、自分なりの新しいスタイルを作る努力を続けてください。毎日同じことをそつなく繰り返すことも大事ですが、そこからの改善や新しいものを作ることを常に意識しながら動いてみてください。
そして、ゼロからイチを作り出すチャレンジをしてほしいです。そこが私に不足していて今の私にも同じアドバイスをあげたいと思っていて、皆さんにもお伝えしたいと思っていることです。