INTERVIEW
MORI YUKI

森佑貴

ユウキ薬局 代表 https://yuukiyakkyoku.com/

略歴

近畿大学薬学部卒業。新卒で大手調剤薬局に入社。保険薬局での勤務を3年間経験。その後、地元である鹿児島で「処方箋なしで病院の薬が買える薬局(零売薬局)」を開業。

-現在の仕事についた経緯-

私が現在の仕事についたのは、全国6万店以上の薬局の現状を目の当たりにしたことがきっかけです。その数はコンビニの店舗数をも上回る規模ですが、診療報酬の改定に伴い薬価が低下し、競争が激化する中、経営は日々厳しさを増しています。
その一方で、お客さんからの「病院に通う時間がない」「いつもの薬が欲しい」との声をよく耳にしていました。彼らの需要に応えられる新しい方向性として「零売」というものを知りました。これは公的保険を使用しないサービスで、政府も医療費削減のための保険対象外の市販医薬品を推進する動きがあります。
働き盛りの方や短期間の帰国者など、病院の診療時間に縛られずに薬を求める需要は高まっています。これからの時代の主流となる可能性のある零売モデルを推進し、多くの人々のニーズに応えられればと思っています。

-仕事へのこだわり-

仕事へのこだわりは人それぞれですが、私の中で特に大切にしているのは、『新しいことにチャレンジすること』と『感謝の気持ちを忘れないこと』の2つです。
新しいことにチャレンジすることは、私たちが成長し続けるための鍵です。日常の業務の中で忙しさに追われ、既存の方法に固執してしまうことも少なくありません。しかし、そのルーチンワークの中で満足することなく、常に新しいアプローチや方法を模索することで、自分自身を鍛え、業務の質を高めていくことができます。新しいチャレンジは失敗を伴うこともあるかもしれませんが、それが次の成功へのステップとなると信じています。
次に、感謝の気持ちを忘れないこと。私たちの仕事は決して一人の力だけで成し遂げられるものではありません。取引先、顧客、そして同僚。多くの人々との関わりの中で、日々の業務が進行していきます。その一つ一つの関わりが、私たちのビジネスを支えていると心の底から感じています。そのため、常に感謝の気持ちを忘れず、日々のコミュニケーションや行動に表すことで、良好な関係を築き上げ、持続的な成果を生む土壌を作っていきたいと考えています。
この2つのこだわりを持つことで、私は自分自身を常に成長させるとともに、周りの人々との信頼関係を深め、より良い仕事を追求していくことができると信じています。

-若者へのメッセージ-

私たちの人生は、選択と挑戦の連続だと思っています。その中で、特に強調したいのは「一歩踏み出すことの大切さ」と「将来を見据えて行動すること」の2つです。
まず、一歩踏み出すこと。多くの人が夢や希望を持っている中で、その第一歩を躊躇してしまうことがよくあると思います。不安や恐れ、そして失敗への懸念は誰しもが持つ感情です。しかし、第一歩を踏み出さなければ、新しい道は開かれず、成長のチャンスを逃すこととなります。失敗は避けられないこともありますが、それ自体が貴重な学びとなり、次へのステップアップとなります。
次に、将来を見据えて行動することです。短期的な成功や目の前の楽しみに捉われがちな若い時期ですが、長い人生を考えると、未来にどうなりたいのか、どんな人生を歩みたいのかをしっかりと考え、そのための行動を今から始めることが大切です。将来のビジョンを持つことで、日々の選択や行動に意味や方向性が生まれると思います。