INTERVIEW
MIYOSHI AKIHIRO

三好明広

塞翁が馬合同会社 代表社員 https://minnanoouchi2.wixsite.com/grouphome

略歴

早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。専攻は西洋政治理論(藤原保信ゼミ)。三菱UFJ銀行(旧三和銀行)を経て、GE(ゼネラルエレクトリック)に転進、マスターブラックベルト(社内改革指導者)として活躍。SBIクレジットカード社長等を経て、2023年に独立、福祉事業を興し現在に至る。

-現在の仕事についた経緯-

「コンサルがすべてオペレーションを行うので、初期費用のみ負担ください」ということで、障害者向け施設の運営を茅ケ崎市で開始しましたが、そのコンサルは実際にはまったく事業を軌道に乗せることができませんでした。2022年末に勤めていた外資系企業で会社都合退職になったのをよい機会として、2023年よりハンズオンで事業に取り組むことにしました。
神奈川県からの障害者グループホームの運営認可の取得手続き、室内の壁を造作するなど運営施設のDIYによる準備の殆どを自分自身で行いました。運営の方でも適宜夜勤業務に入り、朝晩の食事を手造りで準備するなど、直に障害を持つ利用者と接することにより、提供するサービスの社会的な重要性を深く認識するに至りました。

-仕事へのこだわり-

高いレベルで仕事を成し遂げることを常に意識して行動を積み重ねています。その為には、以下の3つの重要な観点があります。

・戦略をはっきりと描き、それが極めて有効であることの検証を怠らない
目標作りも戦略の一環です。目標が定まってきたら、凡そどのようにしてそれを実現していくのかの作戦を立てます。特に困難が伴うところは何処なのかをはっきりとさせて、そこをどう突破していくのかについての明確な見通しを持てることによって、実現の確度は飛躍的に高まるのです。

・戦略遂行に必要な能力を身に付けていく
目標と戦略が納得感を伴って定まったら、実現に向けて日々の精進が始まります。これは心技体の合わせ技のようなもので、健康でしなやかな身体を作り上げ、維持することが第一歩です。同時にメンタルの調子も気力が充実するようなコンディションに保っていくのが二歩目です。心身が充実して初めて、スキル=技を高めていくことに日々精進できるようになります。継続するのが最も効果的な方法であり、英語であれ、マネージメントスキルであれ、ITリテラシーであれ、日々少しずつ習得を重ねていくことで、月単位・年単位で見ると驚くほどの高みに己を導くことができます。

・最初も最終的にも、出来栄えの評価者は自分自身である。
Business Ownerであれば当然のことですが、雇われの立場であって人事評価や昇進というようなパラダイムにいるような場合であったとしても、きちんと戦略が立てられているか、そのために己の精進は達成され続けているか、結果がある程度見える形になってきているかを自分自身で随時判断できて、修正できるようになることが肝要です。

-若者へのメッセージ-

人生にはっきりとした戦略があれば、もっと大きな達成をできたかもしれないという思いがあります。
一生懸命に生きて、目の前で取り組んできたことについては及第点を自分にあげることができますが、戦略的に生きてきたかということになると、極めてお粗末であったと反省せざるを得ません。

結局のところ、出世の道、より高い給与というようなことが、自分の選択基準であったのは間違いありません。これだと、その時その時で生き方が流されてしまいます。
せっかく一生懸命に生きるのであれば、自分が本当にしたいことは何なのか、その為にどういうことをしていかなければならないのか、その道筋を成し遂げるための戦略は何なのかということを、相当に念入りに時間をかけて自己対峙して練り上げるべきであったと痛感します。

自分はそういうことができなかった人間ですが、人生に戦略を持つことの重要性は深く認識できたので、たとえ遅くとも今はそれを実行に移しています。
不思議なもので、戦略をよく練った上で日々を生きると、より主体的に、文字通り有意義に日々を過ごすことができ、朝が来るのが待ち遠しくなります。今が生きていて一番充実していると感じるのです。こういう感覚が大切です。