INTERVIEW
MIYAJI HIROSHI

宮路博至

株式会社point zero 代表取締役 https://www.point-zero.jp/

略歴

関東学院工学部を卒業後、某映像制作会社に入社。数々のウェディングビデオやプロモーションビデオ、モーショングラフィックを制作。その後フリーランスとなり、ミュージックビデオやファッションショーの映像制作を手がける。2005年、映像制作会社point zeroを創業。

-現在の仕事についた経緯-

大学で学んだことに興味が湧かず、皆が就職活動をしている時期や卒業する頃は、飲食のアルバイトをしたり、冬はスキー場で働きながらスノーボードをしたりしていました。
小学校の時から授業は退屈で仕方なかったのですが、唯一大好きだったのが図工や美術でした。美大に行ったわけでもなく、デザイン等を職業に出来るとは微塵も思っていなかったのですが、ちょうどMacのPhotoshopやIllustratorでグラフィックデザインをしたり、カメラで撮影した素材をPCに取り込んで映像編集が出来るようになったのがその頃でした。
これなら仕事として食べていけるんじゃないかと思い、独学で勉強したり短期の専門学校へ通ったりして、前職の映像制作会社に入社することが出来ました。

-仕事へのこだわり-

当時は、実務経験がなかった僕はなかなか雇ってもらない時代でした。そんな中で友人が勤務していた制作会社が人手が足りないからと声がかかって、夢だった映像制作という職種に就くことが出来ました。
そういった経緯があったので、仕事で映像がつくれるという喜びの気持ちと、早く一人前になりたい、様々な仕事を手掛けられるクリエイターになりたいという想いが強く、勤務時間以外の時間にも何かつくったり、通勤時の電車の中でもいつも本で映像を勉強したりしていました。努力が本当に苦ではなかったので、着実にレベルアップするのを感じましたし、自己肯定感が生まれ、周りからも評価され、頑張れば頑張った分だけ自分が目標としていた仕事が出来るようになって、給与も上がっていきました。

さらに高みを目指してフリーランスになったのですが、撮影や編集をするだけではなく、営業やプレゼン、ミーティングも自らしなければならなくなり、クライアントがどのようなものを求めていて、それをどう形にするかという視点でもの創りをするようになりました。
また、仕事がないと収入がゼロになるので、仕事をいただける有難みも感じられるようになりました。おかげさまで忙しくなり、会社を立ち上げ初めて人を雇ったのですが、人を動かす難しさを痛感しました。

そこで会社の理念を決めました。『もの創りで人々を幸せにする』です。
この理念から社員一同ブレないように出来れば、たとえ人それぞれの様々な価値観があっても、仕事の依頼があった際に、お客様に喜んでもらう為には日頃からどういった努力をし、どういった気持ちで一つ一つの仕事に臨めば良いか考えて行動することができるだろうと思ったのです。プロとアマチュアの違いは、毎回どんなことがあっても結果が出せるか、だと思っています。これからもプロとしてのプライドを持って、もの創りと関わっていきます。

-若者へのメッセージ-

自分に正直になりましょう。周りの目を気にしないで、やりたいことが出来たらすぐ行動して、どんどん突き進みましょう。良い結果なら周りのサポートのお陰、結果が出なかったら自分が至らないと考えることです。出来ない言い訳を見つけてはいけません。どうしたら出来るかだけを考えましょう。
また、貧乏旅行でもいいから、できるだけたくさんの国に行くとよいです。日本と違う常識や文化に触れた数だけ視野が広がります。許せる心も育まれます。
そして、何気ないことにも感謝の気持ちを持ちましょう。健康に毎日美味しいご飯が食べられて、五体満足なことがすでに奇跡です。そのことに感謝しましょう。親に感謝、命を繋げてくれたご先祖さまに感謝です。
どんな職業の人も社会に役立っていて、尊敬に値します。自分の職業に誇りを待ちましょう。一度きりの人生を、後悔のないように目一杯楽しみましょう!!