INTERVIEW
MIYAGI KOJI

宮城幸司

こうけん株式会社 代表取締役 https://manmaru-rakuen.com/

略歴

筑波大学大学院理工学研究科修士課程卒業。新卒でソニー株式会社に入社、8年目に脱サラし、飲食店「江戸野菜居酒屋江ど間」開業。2015年から自然農という農法で自給自足を目指した農業を実践。2019年から農業塾を開校。現在は、農業塾と並行して「天命」に従った生き方を目指す方を応援し、コーチングやセミナー事業も行っている。

-現在の仕事についた経緯-

料理人の経験から食材の栽培に興味を持ち、農業の世界に入っていきました。その中で、農業とは生き方そのものであることに気づきました。
そこで、現在は農法だけでなく生き方も伝える農業塾を開講し、塾講師として活動しています。また、自分で食料を作る方々を増やしていくためのボランティア活動として「自給農普及部」というコミュニティを運営しています。

-仕事へのこだわり-

仕事では、“今だけ” “その場だけ”ではなく、関わる人が将来に渡って価値が得られるようにと考えて取り組んできました。例えば、“その場しのぎでとりあえず”という仕事の仕方ではなく、お相手が本当に叶えたいことを実現できるように、一緒に考えたりご提案したりするようにしています。

私は農業を通じて、お客様の理想の暮らしをご提案しています。まずは、お客様が未来にどんな暮らしを思い描いているのかをお聞きします。そして、その実現方法についてもお聞きします。もし、ご本人の中にまだ実現方法が見つかっていない場合は、的確な質問を通して、一緒に探していきます。

また、どのようなことをするにしても、自分だけが良ければ良い、自分たちだけが良ければ良い、自分が生きている間だけ良ければ良いといった考え方ではなく、全体を考えて物事を判断するようにしています。
例えば、周りの人だけでなく、人間以外の生物や地球環境の事も考えて判断をします。また、直近の2~3年や自分が生きている50年くらいのことだけでなく、子供や孫たちにとってどのような社会や地球を遺してあげるべきなのかを考えて判断しています。
このように、広い視野で、長期的な視点で仕事に取り組むようにしています。

-若者へのメッセージ-

私も、「自分は本当は何がやりたいのか?」を悩みながら人生を歩んできました。大学4年生の就職活動のときは、本当は「地球環境」に関わる仕事がしたかったのですが、残念ながら専攻分野と違うという理由で、どの会社からも内定がいただけませんでした。そこで妥協してしまい、専攻していた情報技術分野で就職をしてしまいました。結局8年目に会社をやめてしまうことになります。
ですから、本当にやりたいことを見つけてください。そして、それを追求してください。そうすれば、自分に誇りが持てて、素晴らしい人生になると思います。