INTERVIEW
MITSUMOTO YUTA

密本雄太

株式会社ココロドル 代表取締役 https://cocolodol.co.jp/

略歴

デザイン・映像系専門学校の2校を卒業後、ロサンゼルスにて映画予告編の演出を経験。独学で始めたカメラでは多数のコンテストで入賞・金賞を受賞。映画予告編などのエンターテイメントを融合した企画を得意とし、企画、撮影・編集、グレーディングやWEB制作まで、クリエイティブに関わる全てのワークフローに精通し、各所から協力を要請される。各メディア、雑誌にも多数出演。テレビ、映画館、街頭ディスプレイ、駅、店舗サイネージ等の主要な広告媒体で配信される映像を多数制作。

現在の仕事についた経緯

私はかつてパイロットを夢見ていましたが、高校3年生の時、街頭ディスプレイで映画の予告編に心を奪われ、誰かの心を躍らせる映像を作りたいという想いが生まれました。
その後、専門学校で映像制作の知識と技術を学び、ロサンゼルスでさらなる経験を積み、帰国後はフリーランスとして活動を始め、信用を築き上げることができました。
そして、人々の心を躍らせる映像を創る集団として法人を成し、現在まで活動を続けています。
私の夢が変わった経緯と、その後の努力と経験が現在の仕事につながっており、人々に感動を届ける映像制作を通して成長し続けています。

仕事へのこだわり

私の仕事へのこだわりは、『たとえ世界中の誰か一人でも、その人の日常に感動をもたらすこと』です。映像制作は様々なジャンルがあり、すべてが心を踊らせるものではないかもしれません。しかし、制作に関わるお客様や制作者が誰か一人でも「制作過程が楽しかった」と感じることが、私にとってこの上ないやりがいと喜びです。
制作チームと共に、共通の目的を持って一つの作品を創り上げる過程は、まるで大人の文化祭のような雰囲気があります。達成感や喜びが人生の幸福感に直結するものだと信じています。この思いを持ち続けることで、映像制作に携わるすべての人に、プロセス自体が素晴らしい経験であることを実感してもらえるよう努めています。
私の映像制作のキャリアは映画の予告編制作から始まりました。制作理念として、映像を単なる作品ではなく、広告的な観点から制作することを大切にしています。映像は作品でありながらも広告物であるという認識を持ち、個人的なこだわりが入るべきではないと考えています。だからこそ、広告映像には多くの人を心揺さぶることができるのです。
また、社名にも由来している“ココロオドル”とは、想像を超えることです。お客様の期待を超える作品を生み出すことを意識しています。
このようなこだわりを心に刻みながら、私の制作哲学を活かし、さらに広がる映像制作のフィールドで、多くの人々の心を動かす作品を生み出していきたいと考えており、今後も映像制作技術や手法が進化し続ける中で、自分自身も常に新しい知識や技術を学び続けていきたいと思っています。
それらをベースに、今後も映像制作の世界で多くの人々に感動を届ける作品を創り続けていくことが私の目標であり、こだわりの部分でもあります。

若者へのメッセージ

私自身もまだ若い世代に分類されるため、おこがましいかもしれませんが、これまでの経験を元に皆様にメッセージをお伝えしたいと思います。
かつて、私は反抗的で自分の信念に反対されるとモチベーションが低下し、イライラしやすい人間でした。しかし、ある時、友人が上司からの否定に何も感じないと言っているのを聞き、気づきました。イライラする自分は、情熱を持っている分野で感情が高ぶっているからだと。
信念や理念を持ち、感情的になれることは、チャンスを意味します。人は興味のないものに関心を持ちません。例えば、マナーの悪い人にイラッとする人はサービス業に向いており、料理の味に口出しやイラッとする人は料理人に向いています。
このように、自分が感情的になる分野こそ、自分の向いている道である可能性が高いのです。若い皆さんに伝えたいメッセージは、自分の感情に耳を傾け、情熱を持つ分野を見つけて、その道を追求してほしいということです。それが、自分にとってのチャンスをつかむための大切なステップです。
最後に、これを見ている方が、感情を大切にしながら自分の道を見つけ、自分の人生を輝かせていくことを心から願っています。