INTERVIEW
MAGOSHI SEISHIRO

馬越誠志郎

MS株式会社 代表取締役 https://ms-magoshi.co.jp/

略歴

ワタミ株式会社に22年在籍し、外食部門営業本部長を務める。教育事業MS株式会社の代表取締役。Gallupストレングスコーチ事業やオンラインサロン事業、IoT事業を展開。株式会社ネットワーク・コーポレーションの監査役。ビル等施設のIoT化ソフトウェア開発を行う。外資系オーナー施設、森ビル様、大手ホテル様などがクライアント。三菱商事と提携。「焼肉の和民」への布石となる肉業態「にくスタ」を開発。元株式会社ゴーゴーカレー常務営業本部長。(東洋経済オンラインの記事はこちら)

-現在の仕事についた経緯-

私個人としては、人や事業がその本来の力を解き放って他の人を感動させるホンモノの物語が大好きです。
なので「一人でも多くの人の本当の強みを明らかにし、大事なことに集中する支援をし、人生の生産性と満足度をあげること」を仕事にしていきたいと考えました。
ワタミで理念経営を学び、のちにGallup社のストレングスコーチを組み合わせることで成果と満足度を両立する方向で人生を経営することができるとわかりました。
ついてはその考え方を軸に2030年までに自分の人生の経営者を3万人創っていきます。
「一燈照隅万燈照国」
一人一人の力は小さくとも、皆で灯りを照らせば多くの人が楽しい人生を過ごせるのではないかと考えています。

-仕事へのこだわり-

仕事へのこだわりは3つあります。
一つは「成果に集中すること」
そして、もう一つは「得意な方法で取り組むこと」
最後に「徹底度を上げること」です。

成果に集中するために、「思考の三原則」という考え方をベースにしています。成果を出すためには、有限な時間を優先順位をつけて分配しなければならないと思います。その優先順位の付け方を3つのポイントを抑えることでなるべく正解に近づける方法と理解しています。
その3つは以下の通りで、まず「自分からの視点」ではなくより「多面的な視点」で見ること。
人は「短期的な視点」に陥りやすいので、なるべく「長期的な視点」で見ること。
最後に「枝葉末節に囚われる」のではなく、「根本が何か?」ということを常に問うこと。

二つ目の自分の得意な方法で取り組むこと。こちらはGallup社のコーチングで学びました。
人は皆違う性格と才能を持っています。持って生まれた性格が「得意な行動」を生み出します。
人間、「得意なことをやっている時」は「気分が良い」。気分が良いからやり遂げる。弱みを克服するのではなく強みを伸ばすことで成果と満足度を両立させることができる。

最後に、同じことをやっていても成果が異なるのは徹底度が異なるからと認識しています。
こちらはチェーンストア理論で学びました。過去数十年世界最大の売上を誇っているのはIT業でも金融業でもなくウォルマートというスーパーマーケットです。その事実から結局差をつけるのは微差の積み重ねであり、ここで手間を惜しまないことが巨大な成果を生むということを学んでおります。
成果に近道はありませんが、より効率良く、気分良くする方法があると信じています。

-若者へのメッセージ-

自分の人生を経営できると人生が楽しくなると思います。
仕事が人生の全てではないと思いますが、経営力を磨くには仕事が一番良いかと思います。
ぜひ仕事で経営力を磨いて自分の人生を謳歌しましょう。
私は、ワタミというところで副店長から店長に昇進した時にこう感じました。
「店長になるとやるべき事が多いので仕事のことを考えている時間がめちゃくちゃ増えた。しかし、稼働時間の短かった副店長の時の方が肉体的にも身体的にもきつかった。結局、実際の稼働時間よりも他人(上司)の都合で毎日右往左往すること方がめちゃくちゃストレスなんだな。」という経験です。
ストレスも適度にあれば成長につながりますが、これが過度になれば人生がつまらなくなるのではないでしょうか?
精神的なストレスは他人に優先順位を決められてしまうことからくることが多いようです。
自分で優先順位を決めることができれば、他人に優先順位を決められることがなくなります。
このバランスをとっていくためにぜひ人生が何のためにあるのか考えて、長期的な目標をもって自分以外の人の思考も自分の武器にしていく強さを得るためにお仕事に邁進されてください。