INTERVIEW
MACHIDA NAHO

町田奈穂

株式会社アイオイ CEO 大阪カウンセリングセンターBellflower 代表 https://counseling-bellflower.com/

略歴

同志社大学大学院 心理学研究科修了。在学時より滋賀医科大学附属病院にて睡眠障害や発達障害に苦しむ人々への支援や研究活動を行う。修了後はスクールカウンセラーやクリニックの臨床心理士を経験。2020年、父の病気を機に父が経営する機械工具の卸売商社へ入社。そこで多くの企業のメンタルヘルス問題に直面し、大阪カウンセリングセンターBellflowerを設立。現在は、父の後を継ぎ機械工具の卸売商社の代表を務める他、公認心理師・臨床心理士として大阪カウンセリングセンターBellflowerを新規事業とし、支援者支援をテーマとした研究や臨床活動を行っている。

現在の仕事についた経緯

父に癌が見つかったことがきっかけとなり、父の仕事を継ぎました。営業活動の中で取引先企業の方から従業員のメンタルヘルスについてのお悩みを聞く機会が多々あり、企業のメンタルヘルス問題に直面し、大阪カウンセリングセンターBellflowerを設立しました。
様々な企業内でのメンタルヘルスサポートを行っていく中で、働く女性を取り巻く様々な課題に気付きました。管理職として部下や同僚のサポートに悩んでいる方が多かった一方で、介護や子育てとの両立の難しさを感じている人が多くいました。
現在は現代の働く女性をメインに、支援者支援としてメンタルヘルスサポートを行っています。

仕事へのこだわり

新人時代からたくさんの論文や本をとにかく読んでいました。常識やトレンドの転換がとても早い業界です。日々アップデートが激しい世の中でありながら、職業柄、知識のインプットばかりでは頭でっかちになりやすく、常に周りの人とコミュニケーションを取ることを意識しておりました。
そこで聞き方にも工夫を設け「私は○○と考えていますが、△△さんはいかがですか?」と聞くことで、自分の考える力を養うことにも努めました。
父の会社に入社してからはこれまでとは全く異なる知識や対応力が求められました。立場としては後を継ぐ身ではありますが、業界経験者としても人生経験としても私はひよっこですので、ここでも社内外問わず、常に教えを乞うこと、コミュニケーションを取ることは意識していました。
どんなことでも、まずは調べる、考える、そして聞く、これをスピーディーに行う。とにかく常に考えながら進むこと、失敗があればすぐに修正して進み続けることを今も心がけています。

若者へのメッセージ

どんな不安があっても、まず行動してみましょう!
今の時代は様々な社会問題や社会不安が多く、一度目にすると不安でたまらない、動けなくなるくらいたくさんの問題であふれています。SNSでは情報操作をされることもありますが、必要な情報が手に入りやすく、若者が自由に好きなことに挑戦できる、個性を発揮しやすい社会になっているとも思います。
そんな時代だからこそ、動けないくらいの不安があっても、とにかく行動してみませんか。行動した結果の失敗や成功がひとつずつ積み重なることによって私たちは変わっていきます。そんな私たちひとりひとりが掛け合わさって新時代がつくられていくんだと、私は日本の未来に期待しています。