INTERVIEW
ADEL LI

李時豪

Hopejets Consulting Japan株式会社 代表 https://hopejets-cons.com/

略歴

東京都立大学、HEC経営大学院(HECParis)のダブルマスターを取得。日立製作所にて機械エンジニアを経験後、Accenture、Capgiminiにてビジネスコンサルタント、セールスとしての経験を積み、製造・エネルギー・IT業界を中心に、戦略構想策定からハンズオン型の実行支援まで広範なテーマに多数従事。特に、海外進出戦略、新規事業戦略、グローバルM&APMI支援、ステークホルダー管理に強みを持つ。中国、ヨーロッパ、東南アジア等グローバル知見・ネットワークが豊富。2021年、香港にてHopejetsグループを創業。

-現在の仕事についた経緯-

「日本留学」が全ての始まりです。
2022年10月をもって、中国から来日して10年間経ちました。日立製作所でのエンジニアの経験を活かし、大手外資コンサルティングファームのキャップジェミニ、アクセンチュア製造業向けビジネスコンサルタントとして数多くのことを学びました。
中国人が独立して起業するイメージがあったと思いますが、周りには起業する人はいませんでした。日本で働き始めたときも安定した大手企業を選びました。ただ、幼少期から少しでも私の父のように海外との貿易関係の仕事をし、自分が独立して立派な大人になりたいという思いがありました。
起業する決意をしたのは、外国人が日本で起業することで自分のポテンシャルを試したかったからです。インターネットの普及により、世の中の情報格差が減少しつつある時代の今、ノイズを排除し、如何に有用な情報を収集できるかが肝心となっています。
Hopejets ConsultingはITと融合するグローバルコンサルサービスを提供することで、大手企業だけではなく、国内外の中堅・中小企業の事業成長にも幅広く支援していきます。

-仕事へのこだわり-

「インプット」で「アウトプット」が決まることを徹底的に実行しています。
コンサルティングの仕事を始めた頃は、グローバルプロジェクトを日々行っている中、「バリュー」いわゆる我々クライアントへのアウトプットしか意識していませんでした。ゆえに膨大な時間をかけ、調査の範囲を広げて、綺麗な資料を纏めることが正しいアウトプットの仕方だと思い込んでいました。
しかし、クライアントへの質問という「インプット」の精度を上げ、調査範囲を狭く深くすることによって、チームで「アウトプット」の質を一気にあげることができました。
今でも社内で「仕事依頼の仕方」「質問の仕方」についてトレーニングを行っています。

-若者へのメッセージ-

まずは、「グローバルへ目を向けること」です。
日本は僕にとって第二の故郷です。何の不便もなく暮らしていける環境に大変恵まれていますが、日本のような一部の先進国以外では、貧困、戦争、疾病で苦しんでいる人々が沢山存在しています。
世界中のトレンドを意識しつつ、日本の良い物をよりグローバル展開していく、世界中の良いものをより受け入れて日本で展開していくことに期待しています。海外旅行、海外転勤、SNS上で沢山のグローバル情報を手に入れ、コミュニケーションを取ることで、国際的ビジネスセンスを磨いていきましょう。

そして、中途半端に挑戦する気持ちをやめて下さい。
自分が手に届かないもの、僕じゃ無理と思っていること、すぐ諦めていませんか。挑戦して失敗して挫折に懲りて、挑戦を辞めることがありませんか。
僕はありました。最初にスタートした気持ちが「中途半端」だったことに気づきました。失敗しても挽回する方法をイメージできていなかったのです。
必要なのは、ゴールに向かって、どんな困難と失敗でも乗り越える「覚悟」を持ち、挑戦し続けることです。計画の密度を最小限にして、発想の転換、軌道修正の迅速さを意識してチャレンジしてほしいです。