INTERVIEW
KUMAKURA TAKAYUKI

熊倉隆将

ケンシンソリューションズ 代表 https://www.kenshinsol.com/

略歴

1989年生まれ。帝京大学経済学部卒業。新卒で商社の上場企業へ入社。その後芸能事務所へ就職。株式会社リクルートを経て、2020年にケンシンソリューションズを設立。現在はwebマーケティングのコンサルティング事業と同時に国会議員秘書を務める。異色の経歴。

-現在の仕事についた経緯-

私は新潟で18歳まで過ごし、大学時代から27歳までを東京で過ごしました。その後、30歳を機に妻の故郷である新潟県上越市へ渡ることになりました。以前から独立志望でしたが、これをきっかけに決意しました。
しかし、決意したはいいもののこれまで住んできた場所の中で一番田舎。だからこそ、ネットを駆使して、マーケティングコンサルという領域で都市圏のマーケットで勝負することにしました。
独立時はコロナ序盤の頃でしたので、リモート機能を駆使した商談も増えてきており、ある意味以前よりも、より立地に関係なく事業を開始することができたのかもしれません。

-仕事へのこだわり-

社会人になるまでは家にこもってギターを弾いたり、録音をしたりする毎日でした。独立したいという気持ちは高校生の頃から持っていましたが、行動が伴わない、そんな毎日を送っていました。
一度きりの人生ですし、生涯のほとんどを費やす仕事の時間が、辛い時間であったり平凡であったりするような毎日を過ごして、人生を終えることは毛頭考えることができませんでした。
今思い返すと、この気持ちがあったからこそチャレンジを求められる会社に自然と引き寄せられたんだと思います。そこには同じような考えの仲間がたくさんいて、たくさんの刺激と気付きを得ることができました。本当にお世話になり、育てていただいた皆さんには心から感謝しています。
ちなみに、マーケティングコンサルとはクライアントの見込み客の居場所を特定し、クライアントのサービスを購入していただくという仕事です。もちろん1つとして同じサービスはありません。だからこそ我々の提供するサービスも全てオーダーメイドです。
私は同じような志を持った会社の創業者、もしくはこれからビジネスでチャレンジしていく方にサービスを届けたいという考えの元、今の事業を形にしました。
ビジネスを始めて、運営する黎明期で一番悩むことが集客です。これはリクルート時代に取引先の社長やオーナーさんと関わることで気付いたことです。情熱を持って独立を決意し、挑戦をする人を応援したい、サポートしたい。という気持ちが仕事をしていく上でのスタンス面で一番強いです。

-若者へのメッセージ-

Apple創業者のスティーブジョブズの言葉が最近になって、身に染みるようになりました。“点と点を繋いで線にする”という話があります。
彼は大学時代にセリフ書体に魅力を感じて学びましたが、この先の人生でそれが仕事に応用できる展望は全くなかったそうです。しかし、10年後にマッキントッシュコンピューターを設計した時にセリフ書体を組み込みました。これが現在のMacの美しいフォントに繋がっていきます。
私も芸能事務所での撮影会の経験が現在のマーケティングコンサルに役立つなど、これっぽっちも想像できませんでした。しかし今では、webを通じて集客をするときにどう魅せるか?お客様はwebを通じてどのように感じるのか?ということに繋がっています。
またジョブズの言葉を借りるような形ではありますが、将来を見据えて点と点を繋ぐことはできませんし、今自分は何をしたいのかという心の声に耳を傾け、挑戦することが人生を豊かにすることだと信じています。
よく独立することは怖くないですか?失敗したらどうするんですか?と聞かれることがあります。これに対する私なりの答えは、どんなに失敗しても挑戦することは何回でもできるし、失敗していない成功者はいないということです。時間は1秒たりとも戻ることはできませんから、過去を見て不安に思うのなら、未来に向けて考えることが必要だと思います。
思い立ったが吉日。心が赴くままに行動しよう。と若者へメッセージを送りたいです。