INTERVIEW
KUGE AKINORI

久下明範

STEP GATE Training & Conditioning Gym 豊中 代表 https://step-gate-toyonaka.net

略歴

国際武道大学体育学部卒業。医療法人いずみ会阪堺病院ストレングス&コンディショニングアカデミー入職。約13年勤務。勤務の内、約5年間は施設管理責任者を務める。高校野球チームをサポートし、甲子園に3回出場。独立リーグサポート創立3年で2年連続優勝。プロ野球・プロゴルファー・プロボクサー・日本代表候補などを指導。市民体育館運営トレーニングルームの立ち上げ・運営を行う。高等学校非常勤講師。7歳〜87歳までパーソナルトレーニングでサポートしている。

-現在の仕事についた経緯-

元々は高校の教員になって、野球部の監督になり、甲子園で優勝したいという夢がありました。その時にトレーニングの知識を持った教員になりたくて、大学では教員免許とトレーナーの資格を両方取れる大学を選択して勉強を始めました。
そこから、教員には進路指導があるので一度就職してから教員になろうという想いで、医療法人いずみ会阪堺病院ストレングス&コンディショニングアカデミーに就職しました。そこで業務を行いながら、社会貢献できる仕事は教員では無く、トレーナーではないかと想い、トレーナーを継続する選択をしました。
約13年間勤めた後に独立し、現在のSTEP GATE Training & Conditioning Gymを開業しました。

-仕事へのこだわり-

整形外科に勤めていたことで分かったことがあります。
運動器(腰痛や膝痛など)のリハビリには150日という制限があります。そのため、痛みや機能が改善していないのにリハビリが終了してしまい、痛みや運動制限がある中で生活を送り、再発や他の部位を怪我したり、運動量の低下によりライフパフォーマンスが低下したりしている方々が多いことを知りました。
前職では隣接するトレーニングジムで怪我をした方の対応や、高齢者の運動指導が出来ましたが、そういう方々の予防・改善ができる施設が世の中には少ないと感じました。
従来のパーソナルトレーニングジムのイメージは今でも、ボディーメイク(ダイエットやムキムキになること)が中心になっています。
私は、世の中で言われているような一時のダイエットやパフォーマンス向上では無く、痛みや身体機能の改善できる一人一人の人生を考えたアプローチを行えることをコンセプトにした、トレーニングとコンディショニングができるジムを開業しました。

また私は、小学生からプロアスリートが行うトレーニングやコンディショニングができるジムを作りたいと想っていました。
前職では、小学生〜プロ野球選手が同時にトレーニングを行っているシーンがありました。小学生が、“プロ野球選手はこんなトレーニングを行っているのか”と眺めながらトレーニングし、真似をすることで、目標や基準が出来て、その子たちが10年後にプロ野球選手になったというケースが沢山ありました。
小学生に身につけて欲しい運動能力があります。早い時期からトレーニングやコンディショニング、栄養知識を身につけ、その子の目標を達成するためにサポートすることを軸に、仕事をしています。

-若者へのメッセージ-

私もまだ若者ですが(笑)、若者の方達には沢山の失敗をしてほしいと想います。学生の時から周りに流されて行動するのでは無く、どんどん自分の世界から飛び出して色々経験して欲しいです。
私は大学時代にアメリカのMLB傘下のマイナーチームにインターンに行ったり、北海道・青森・横浜・東京・茨城・千葉など野球チームの実習に行かせていただいたりしました。高校〜プロチームまで様々行かせてもらいました。その経験が、就職してからの行動の幅や考えの幅の増幅に繋がりました。今でもその時に体験したことや実際に見たことが役に立っています。
そして沢山の失敗もしました。しかし、その中で行動したからこそできた失敗があります。それを活かしてまた新しい経験が出来ました。それが自分の財産になっています。

また、本気で叱ってくれた人から逃げないようにしましょう。その方は本気で心から接してくれています。その方には逆に自分から接するようにしましょう。
私は沢山の人に会ってきました。その場限りでの共感や心地よいことを言ってくれる人は、本当に困ったときに助けてくれません。裏切られます。そんな経験もしました。これもよい経験になりました。心からぶつかってくれる方はどんな時でも助けてくれます。そんな方を沢山見つけましょう。出会うには行動しかありません。
どんどん行動しましょう。私もはっきりと相手に伝えてあげることを心がけています。本当にためになる縁をどんどん作っていきましょう。自分の世界から飛び出しましょう。