INTERVIEW
KUDO ARI

工藤亜里

ポジティブ心理学コーチ/強み講師 https://www.reservestock.jp/subscribe/199752

略歴

1994年、青山学院大学国際政経学部卒。卒業後はJRA(日本中央競馬会)で主に国際部門とプロモーション部門を担当。2015年からウェルビーイングやポジティブ心理学を学び始める。2017年に不動産業に転職。2019年からオリパラ組織委馬術競技運営チーム。Tokyo2020終了後の2021年秋から、不動産管理会社を経営しながら、ポジティブ心理学コーチ/強み講師として「強み」を育む幸せな社会を創るための活動を行っている。

現在の仕事についた経緯

幼少期から、家庭や学校で「やりたいことは何?」を考える教育を受け、やりたいことを実現してきた人生だと思います。
高校の馬術部で出会った馬に魅了され、就職はJRA。毎週末の競馬場やウインズ(場外投票所)への全国出張や3年間のパリ駐在を含む転勤生活で、多くのチャレンジをしました。変わっていこうとするJRAで、さまざまなアイデアを出させていただき、新たな経験とつながりを得るたびにワクワクし、天職と感じていました。
しかし、出産を機にワークライフバランスが崩れたのです。子どもより仕事を優先する自分を責め、悩んでいたなかで出会ったのが、ウェルビーイングの概念やポジティブ心理学でした。学んでいて、それまでの私の理想の実現は、「強み」がもたらしていたことに気づきました。強みを生かせる理想像を描き、行動を選択することで、幸せな未来を引き寄せるのです。
JRAを断念することは、大きな決断でした。でも、ワンオペ育児に適した時間で勤務できる仕事を選択し、子どもの強みを見る育児ができるようになると親子関係がよくなり、私の人生は好転を続けています。転職後まもなく、オリパラ組織委員会の馬術担当者から打診を受けました。子どもも成長し、もともとボランティアで参加しようと考えていた夢のオリパラ馬術競技でしたので、迷わず不動産業との兼業を条件にお受けしました。
コロナ禍のオリパラ大会準備は、苦難の連続でした。自分や周りの人たちの強みを見て、理想の未来を確認しながら行動し続けたことで、乗り越えられたと思っています。
一連の経験のなかで、「ポジティブ心理学、特に強みを多くの人に知ってもらい、幸せな社会を未来に残したい」「理想の未来が描けずモヤモヤしている人をサポートしたい」と強く思うようになりました。
そして準備を重ね、今は不動産の仕事をしながら、理想の未来を引き寄せるコーチングのほか、強みを体系的に学ぶ講座や、生け花からあなたの強みを知る講座などをオンラインで開催しています。
最近では、思春期のお子様をもつ方や就活生からの相談を受け、学生さん向けのセッションを始めました。学生時代から自分の強みを知り、生かせる方向に進む彼らが、将来どのような人生を歩むのかとても楽しみです。

若者へのメッセージ

叶うかどうかは別として、とにかく理想を持つことが大切だと思います。そのとき、頭で考えるのではなく、心の声を聴いてください。
学生時代から、馬は私にとって幸せの象徴で、存在そのものを愛しています。「日本を、馬が幸せに暮らせる国にしたい!」という一念でJRAを志望しました。オリパラ後は馬と離れていますが、今後また何か馬と関わるビジネスを模索中です。私がポジティブ心理学を学びコーチとなったのも、その過程と考えると、ワクワクの連続です!
成功=幸せとは限りませんが、「強み」を知って使うと幸せになり、成功しやすくなるというポジティブ心理学のエビデンスがあります。一人一人が、自分や周りの「あるもの(=強み)」を見ることができるようになれば、皆もっと生きやすく、幸せになると信じて、今後も活動していきます。
強みを知りたくなった方、理想の未来が描けないという方、いつでもご連絡お待ちしています!