INTERVIEW
KOMORI OSAMU

小森治

株式会社カイゼン・マイスター 代表取締役社長 https://kaizen-meister.co.jp/

略歴

1964年3月:一橋大学経済学部卒業。同年4月トヨタ自動車工業入社。TOYOTA Motor Manufacturing U.K.(トヨタ英国製造)副社長、TOYOTA motor corporation Australia(豪州トヨタ)社長、トヨタ自動車理事などを歴任。
2000年~2005年:セントラル自動車(現トヨタ自動車東日本に統合)社長。
2007年4月:法政大学大学院IM研究科入学。
2007年11月:セントラル自動車OB仲間5人と株式会社カイゼン・マイスターを設立。代表取締役に就任。
2008年3月:法政大学大学院・研究プロジェクト(修士論文に相当)にて最優秀賞受賞。
2008年4月:法政大学大学院卒業と同時に同大学院客員教授に就任。中小企業診断士登録。
2013年4月:東京理科大学大学院客員教授に就任。
2014年4月:東京大学大学院ものづくりインストラクター養成スクール講師に就任。

-現在の仕事についた経緯-

2006年2月:新東京銀行の要請により、セントラル自動車OBを紹介し、同社取引先とのサービスの一環として、トヨタ生産方式に基づいたカイゼン支援を開始。
2007年2月:横浜信用金庫と業務提携し、融資先へカイゼン支援サービス開始。
2007年11月:5人の発起人で株式会社カイゼン・マイスター設立。
2008年8月:さがみはら産業創造センターと業務提携・カイゼンスクール開講。
2008年12月:多摩信用金庫と業務提携・融資先へ改善支援。
2009年3月:鹿児島銀行と業務提携。
2009年6月:トマト銀行と業務提携。
2009年8月:日本政策金融公庫(農林水産事業)と業務提携。
2010年2月:西武信用金庫と業務提携。
2010年3月:北都銀行と業務提携。
2010年3月:瀧野川信用金庫と業務提携。
2013年8月:東京工業高等専門学校と提携、「匠塾」を開催。
2014年9月:「えひめ東予産業創造センター」と提携。
2014年12月:社員12名、顧問1名体制。
2017年4月:株式会社ローランド・ベルガーと業務提携。
2017年6月:「岐阜県産業経済振興センター」と提携・改善セミナー開始。
2018年5月:高知県農業振興部・環境農業推進課と業務提携。
2020年4月:トヨタ自動車株式会社アグリバイオ事業部と業務提携。
2023年12月:改善支援先(顧客)は北は北海道から南は沖縄まで、創立以来16年で全国47都道府県全ての顧客に対して改善支援実績を収めることができた。

-仕事へのこだわり-

弊社は、スタッフ全員が現役をいったん退いた60歳以上であり、第一線を退いたメンバーによって設立された会社です。
これからは、いわば「お返しの人生」であり、今まで培ってきた技術と経験を活かして、日本の中小企業のものづくりのお役に立つことを目標といたします。この精神を忘れないように、社是を「志」といたします。

-若者へのメッセージ-

失敗を恐れずに新しいことに挑戦して欲しい!
そのためには、世の中が「例えば起業して失敗しても再起しやすい」環境であることが欠かせません。
あなたが組織の構成員の場合は、マネジメントが失敗を歓迎するようなカルチャーを作る必要があります。言いたいことが言える企業のカルチャー(心理的安全性=ハーバード大学のエドモンドソン教授)が、生産性に良い影響を与えると言われています。それは、若者を育てるマネジメントの役割です。
未だ自分の将来について迷われているのならば、まず自分の長所を見つける努力をしてみてください。そのためには、一生かけてもやりたいことは何かを見つけてください。
「好きこそものの上手なれ」という言葉があります。その際には、視野を世界に広めて考えてください。短期でもよいから海外で暮らす経験をしてみてください。
私もたまたま仕事の縁で海外3か国(台湾・英国・豪州)に延べ16年駐在しましたが、貴重な経験をさせていただきました。豪州のような多民族国家特有のダイバーシティゆえの活気がありますし、チャンスがあると感じています。
台湾では、起業家精神の旺盛な人が多いことに感銘を受けました。トヨタのTPS(トヨタ生産方式・別名リーン生産方式)という国境を越えて通用する考え方を身に着けていたことも役に立ちました。従って、何らかの世界に共通に通用するものを身に着けることもお勧めしたいです。