INTERVIEW
KOHATA KATSUHIRO

木幡勝弘

株式会社三恵クリエス 代表取締役 https://cries.co.jp/

略歴

明治大学経営学部卒業。新卒で某チェーンの小売店に入社。2年後に先輩の紹介で入社した会社で、複数部門の営業活動に従事(オフィス消耗品、損害保険、健康関連商品など)。2000年に縁があって株式会社三恵クリエス(モバイルアプリ開発、業務用システム開発、自社プロダクトの企画開発販売)の代表に就任し、現在に至る。

-現在の仕事についた経緯-

前職で健康関連商品の営業を行っており、現在の会社は商品の卸先でした。前職が経営不振でリストラを実行するに際して、私がいた部署も廃止となり、現在の会社の先代の代表に挨拶に行ったところ、「事情があって代表を降りることを考えていて、後任を探しているけど木幡さん引き継いでもらえませんか?」と依頼されました。
リストラになって、安定した企業に転職しようと思っておりましたので、中小企業の社長という立場はあまりにギャップのある話でしたので、二回断りました。
しかし、三度目の正直ではありませんが、三度目に打診された時に何か縁、運命のようなもの感じて引き受けることになました。

-仕事へのこだわり-

新人時代から心がけていたことの一つ目は、会社やお客様の期待にいかに応えていくかです。
例えば新卒で小売店に入社し、店舗に配属になりましたが、新人の立場で自分が部門や店舗やお客様の期待に応えていくために何ができるかを考えて、店舗で一番早く出勤して商品の整理をして開店準備を整ることです。
誰に言われたわけではありませんが、早く来て真っ先に自部門の商品を整えることで、当然自分門のスタッフは助かりますし、他部門も商品の搬入で被ることが少なくなりますし、お客様に対しては開店時に売り場が整った状態でお迎えできます。
二つ目は、仕事の意味、意義を自分で創ることです。
営業畑を長く歩んできましたが、時には提案する商材を愛せない時がありました。損害保険の営業をやっていた時に、保険=お客様に危機感、問題意識を持たせないと売れないわけですが、そうした売り方がどうもフィットせず...それでも保険という商品を愛することが大事と思い、パンフレットを抱いて寝ていたこともあります。
フィットしないと言い訳を言う前に、まずは商品を販売して本当にお客様の役に立つのかを問うてみることが大事だと思うきっかけがありまして注力したところ、(お客様にとっては不幸なことですが)あるお客様が海外で事故に遭われて、私が販売した保険のおかげで手厚いサポートを行うことができて大変喜ばれた経験があり、どんな仕事でも絶対に人の役に立つ、役に立つように向き合っていくことが大事だと思いました。
現在は代表という立場に立って、社員がいかに仕事の意義を見出せるかを問いながら働いています。

-若者へのメッセージ-

私は新卒でチェーンの小売店に入社しましたが、就職活動をする時に正直自分がどんな仕事をやりたいのか、向いているのか分かりませんでした。
それでも何か自分に動機が必要ですので、親が自営で商売をやっていたこともあり、接客なども好きだったため、流通、小売系で活動をしておりました。
その時にどんな会社が自分にとって良いのか分からなかったし、どんな会社、環境でもある程度やっていける自信もあって、「一番最初に私を必要とする会社に入る」と決めて活動し、最初に内定をもらった会社に入社を決めました。
大事なことは最初の動機が弱いものであっても、結論を出す際に決して他責にせずに「自分で選択したんだ」と覚悟を決めることだと思います。
人は自分で決めたことに対しては席にを持てるし頑張ることができると思います。もし、自分の道に模索している方がおりましたら、まずは一歩を踏み出してみましょう。
そして最終的に意思決定する場合には、真摯に自分に問いかけて「この道を選ぶ」と選択できるのなら、その道を進んでください。
ネットでも、誰に相談しても模範解答はありませんが、あなたにとっては正解だと私は思います。