INTERVIEW
KOGISHI NOZOMU

小岸望

株式会社BILLETT 代表取締役 / マーケター / コンサルタント https://billett.co.jp/

略歴

慶應義塾大学経済学部卒業。新卒で会社員を2年ほど経験したのち、オンラインマーケティングの世界に心惹かれ独立起業。現在は法人個人を問わず、WEB集客やマーケティングの仕組みづくりの支援を行うほか、スモールビジネス全般の情報発信活動にも従事している。

現在の仕事についた経緯

とにかく「会社を辞めたい!」という思いがキッカケでした。新卒1年目から上手く会社員生活に馴染むことができず、現実から逃げるようにして起業しました。当時はお金も人脈も知識も技術も何もありませんでしたが、独学でマーケティングやWEB集客、セールスライティングを勉強。学んだことを自分で実践してみたり、身近な人に伝えていく中で、段々と自信を持って価値提供できるようになり、その過程で「できること」も徐々に増えていきました。今では年間100名以上の個人事業主や中小企業オーナーの方に対してWEBマーケティングやブランディングのコンサルティングを提供しています。

仕事へのこだわり

自分の軸をブラさないことを大切にしています。僕は20代半ばで起業をして、そこからは全て一人でビジネスを行ってきました。取引先や経営者の知り合いなど、相談に乗ってくれる人もいますが、基本的には全て自分ひとりで考え、そして決断しなければなりません。情報過多な今の時代では簡単に他者の声に触れることができますよね。SNSやYouTubeを開けば、それっぽいアドバイスが溢れかえっていますし、何を信じていいかわからなくなることもあります。僕も諸先輩方のアドバイスを全て受け入れていたこともありました。でも結局は自分がやりたいと思ったことをやり、カッコいいと思ったものを作り、心が動くような施策を打つ方が、僕の場合は結果的に上手くいきました。
そもそも僕は「自分が幸せに生きるための手段」として起業したので、周りに流されて自分らしさを失うというのは、全然楽しくないし本末転倒になってしまいます。それにブレない軸や一貫した世界観を持っていることで、市場からの信頼性も高まりますし、その結果として「選ばれやすくなる」んですよね。とにかく変化が速く、そして激しい時代ですから、世の中や業界のトレンドは常に追いかけつつも、変わらない軸やスタンスを保ち続けることでこそ、生き残る人になれるんじゃないかなと思っています。
もちろん「自分のやりたいことをやる」だけでは誰からも求められずに自己満足で終わってしまうリスクはありますし、自分を見失わないことは口で言うほど簡単なことではありません。だからこそ、信頼できる仲間を作って意見交換し、本や映画など仕事以外のインプットを絶やさず、自分のコアを成熟させていくことも怠らないようにしていますね。

若者へのメッセージ

若い頃ってどうしても「自分のやりたいことが見つからない」と悩んだり、友人が夢に向かって突き進んでいるのを見て焦ってしまうと思います。「やりたいことは何?」と聞かれて、すぐに答えが出てくる人の方が少ないでしょう。そんな時はぜひ「5年後の理想の1日」を思い描いてみてください。どれだけ不純で欲望まみれでも大丈夫。例えば「朝起きる場所はタワマンの海が見える一室がいいな」だったら、現実的に家賃を調べてみる。そして家賃が50万円だったら、収入を増やす努力をしないといけない…と自ずとやるべき事が明確になりますよね。
「やりたいこと」がわからなくても「どんな1日を過ごしたいか」と聞かれると、ワクワクしながらイメージできる人は多いです。世界中を旅して回っていたい、会社で大きなプロジェクトに携わっていたい、愛犬と1日中のんびり過ごせればそれで幸せ。人それぞれ理想は違います。大事なのは自分だけの理想や本音に自分で気づいてあげることです。そして、その理想を現実にするための行動を積み重ねることです。
偉そうにアドバイスできる立場でもないですが、僕もまだまだ更なる理想に向けて頑張ります。ぜひあなたも一緒に一歩ずつ着実に頑張っていきましょう。