INTERVIEW
KOBAYASHI HITOMI

小林仁美

株式会社 Ti-ccha KID’S DANCE SCHOOL 代表取締役社長 兼 校長 https://www.ti-ccha.com/

現在の仕事についた経緯

ダンスの先生になりたいと思ったのは、私が小学校2年生のときに出会った先生がきっかけでした。
子を持つ母でありながら、生徒1人1人としっかりと向き合ってダンスを指導する姿に感銘を受けたのです。
そこからはダンスの先生になることを最終目標として、まずはプロダンサーを目指すべく練習を重ねていきました。
しかし中学校2年生のときに膝の怪我を負い、ダンスの強豪校と言われる高校へ行ったり、芸大に進学したりしたものの、やはりハードな練習を積むと膝がもたず何度も悔しい思いをしました。
その後、なんとか踊りたい一心で21歳のときに前例のない難しい手術を受け、無事に成功。
プロダンサーとして復帰することができました。
20代の前半は大手から小規模まで複数のダンススクールでインストラクターとしての経験を積み、25歳で晴れてTi-ccha KID’S DANCE SCHOOLを設立した次第です。

仕事へのこだわり

一言で言うと、ポジティブシンキングです。
人は必ず挫折をします。
しかしそこで終わってしまえば単なる挫折ですが、立ち上がれば、挫折は成功するための1つの経験となります。
よって、私はこれまでも「挫折を挫折で終わらせない」という生き方を貫いてきました。
なぜそのような姿勢が身に付いたかというと、頑張っては怪我をして、頑張っては怪我をしてという繰り返しの中で、それでも「踊りたい」という気持ちを捨てずにきたからです。
途中には、ダンスが仕事にできなかったらどうしようと悩んだこともありましたが、決して腐ることはなく、オフィス系の仕事に携わったり、ブライダルの司会者を7年務めたりと精力的に動いてきました。
結果、その経験によってコミュニケーション能力が非常に磨かれ、現在の経営に活かされています。
市場調査によりますと、1歳から高校生までを対象とするキッズダンス専門スクールの規模数は当校が全国ナンバーワンであり、私のような上級心理カウンセラーとチャイルドコーチングアドバイザーの資格を持つ人間が校長を務めるスクールも国内唯一というデータが出ています。
このようなオンリーワンのポジションを確立できたのも、挫折を挫折で終わらせないためにさまざまな模索をしてきた結果だと捉えています。

今後の目標

「For the children's smile」と掲げている通り、子どもたちの笑顔を世の中に一つでも多く増やすことが私達のミッションだと考えています。
これまでも年間延べ1.2万人のレッスンを指導してきましたが、今後はミッション実現のためにも、まずは出張レッスンをスタートします。
そして今春からオンラインレッスンを開始し、遠方の子ども達にも、なかなか送迎のできないご家庭のお子さんにもスマホ1つでダンスを習ってもらえる状況を整え、全国規模でレッスンを行っていく予定です。
さらに2年後には本の出版、3年後には東京での対面レッスンとスクールの全国展開を目標とし、最終目標である「子どもたちの笑顔を増やす」の実現に向けて着実に歩んでいきたいと思っています。

若者へのメッセージ

失敗はただ1つの経験です。
大切なのは「失敗した、最悪だ」で終わらせるのか、「失敗したけれど、成功するために1つの経験を得られた」と考えるのか。この違いは非常に大きいと思います。
だからこそ、私は失敗したときに「やったね!次は成功するよ、発見できてよかったね」と言います。
そのような思考の切り替えができるかどうか、どのような視点を持つかによって、人生はとてつもなく楽しいものになるはずです。
それから、これは若い方にはなかなか響かないかと思うのですが、ポジティブシンキングでいるにはまず体が重要です。
ですから、きちんと食べて、寝て、健康な体を保ち、生き生きとした思考をもって毎日を過ごしていってください。