INTERVIEW
KOBAYASHI HIROMI

小林広巳

グロースラーニング 代表 https://gl-with.com/

略歴

1965年生まれ。体育大学卒業後、学校法人にて幼児教育に携わる。その後、社会人教育・成人発達の領域に興味と関心の幅を広げ、株式会社マネジメントサービスセンター(MSC)入社。人財開発のコンサルティング営業およびマネージャーとして採用・評価・育成業務を経てコンサルタントに転身。業種業態を問わず200社以上25000人へのサービス実績を持つ。リピート支援率9割。2022年5月同社を退職して独立。引き続き契約コンサルタントとして業務を請け負いながら、「真面目に会社を悪くする人」を減らすために、独自のプログラムをハンドメイドで提供している。

-現在の仕事についた経緯-

大学を卒業後、進学していた時、私立幼稚園の体育専任講師のお話があり働かせていただきました。
当時3〜5歳児のべ500人の園児と接すると同時に、その倍以上の親御さんにお会いし、叩く親から甘やかす親まで様々な人と接しました。そこで大人の教育観に興味が沸き始め、人材評価を得意とする会社に営業企画職としてバブル入社で転職したのが今の仕事に繋がるきっかけです。
営業で基礎を学び、36歳の時にコンサルタントに転身し、様々な価値観や能力を持つ人を観察し続けて、あることに気づきました。「内省」と「自己客観視」が出来る人は活躍しているんですね。
それまで馬車馬のように働いていましたが、コロナをきっかけに、人生の後半はハンドメイドのプログラムを通じて世の中に貢献したいという思いが強くなり、独立を決意するに至りました。

-仕事へのこだわり-

新人時代は超ビビリでした。飛び込み営業が嫌で嫌で、相手の事情はお構いなしの根性論に嫌気がさしていました。今では考えられない世界です。
しかし、親切なお客さまに出会うんですね。なかなか受注はできないのですが、色々と人生のことや仕事の勘所を教えていただけるというか、気づかせてくれるわけです。「価格ってどう決めているか知ってる?」と聞かれて何も答えられず、勉強不足を痛感させられました。
それからは自分自身のペースで学びをスタートさせ、徐々にできることを増やしていきました。仕事が取れない日々が続き何度も挫折しそうになりましたが、そんな私を見捨てずに接してくれた方々に救われました。
プロセスを大事にしてとにかく習慣化するまで徹底的に繰り返してやり抜きました。当時ですから、大切なことはすべて飲み会の席などでヒントを掴むんです。直接教えてもらえることもありましたが、自分自身の知恵にするまでは経験が必要でした。ただ経験しても、振り返りが浅いと同じようなミスをしてしまいます。徹底的に自分を掘り下げる訓練をしていました。
現在でもその習慣は続いています。本当にクライアントサクセスになっている仕事なのか。常に自分自身に問いかけて学び続けるおじさんでいたいと思っています。

-若者へのメッセージ-

人生はあっという間に過ぎます。だから、1日たりとも無駄にしてほしくないと思っています。遊びも仕事も、好きなことに全力で向き合ってほしいです。意識して行動に移し、出来るまで繰り返し、無意識にできるようになったら習慣化されています。そうなったら苦にならないんです。むしろ、当たり前のようになっているわけです。
最近の私は特に、若いメンバーから教えていただく事が非常に多くなってきています。若い世代はSNSなどにとても詳しいので、教えてもらうのが一番です。ですから、学びたいおじさん、おばさんを支援していただけると世代を超えて仲良くなれると思います。
また、労働人口が減る中で、人材の獲得競争が激しくなってきています。シニア層と上手にコミュニケーションが取れる人材は宝ではないでしょうか。我々の世代も次世代のリーダーに上手にバトンパスをしていかないといけません。そのためには、人間としての器を大きくしていく事が大切です。
人生は一度きり。リハーサルはないんです。
常に本番という気持ちで日々を過ごしてください。
上手くいくまで続けていれば、失敗やエラーも成功のために必要な気づきを与えてくれた経験となりますから。