INTERVIEW
KISHI ASEI

岸亜星

ルドルフ合同会社 代表社員 https://rdlphcorp.com/

略歴

2013年東京大学教育学部卒業。新卒で総合商社に入社、財務経理、事業投資先管理、ミャンマー長期出張、貿易実務を経験。2020年に退職し、シンガポール経営大学にてMBAを取得。2022年に帰国しコンサルティングファームで勤務の傍ら、エンタメ事業会社を設立。

現在の仕事についた経緯は?

自分で会社を始めてみようと思ったきっかけは、MBAでの経験があったからだと思います。今まで、自分の周りの友達や家族は概ね似たような人生を歩んできた人たちばかりで、それ以外の選択肢を想像できていませんでした。しかし、MBAで多様なバックグラウンドを持つ友人たちと交流するうちに、自分のやれることに限界などないのだと気づきました。
起業基礎の授業で教授に言われた「Don't work for the money, do what you love」の言葉に感銘を受け、挑戦や失敗をするのは今からでも遅くないと思い、起業するに至りました。

仕事へのこだわり

私の仕事のスタイルとして間違いなく言えるのは、「人生を楽しむために仕事をする」という事です。
もちろんバリバリと徹底的に仕事をすることは知力・体力ともに鍛えられて有意義なことですが、自分の人生を棒に振るような働き方になってはいけないと思っています。仕事を楽しめていないときは一度立ち止まったり、周囲の人と相談したり、プライベートの時間をしっかりと取ったりすることが必要だと思っています。
また、「神は細部に宿る」という言葉も常に意識しています。普通の人がする仕事より、さらに一歩踏み込んで詳細を調査する、一枚追加でサマリーを用意して理解しやすい資料にするなど、詳細にこだわればこだわるほど仕事の精度が二次関数的に高まると信じています。1つ目のスタイルとやや相反するところはありますが、どちらも私の大事なスタイルです。

若者へのメッセージ

自分自身もまだ若者だと信じているのであまり偉そうなことは言えませんが(笑)、与えられる仕事を全力で頑張ることはとても大事です。一方で、自分が何を全力で取り組むべきか客観的に見れるようになることも、とても大事です。
そうなるためには、いろいろな人の話を聞く、非日常の体験をすることに時間を惜しまない、読書で他の人の経験を短い時間で吸収する、といった活動がとても重要だと思っていますし、若い頃にしておくべきことの私なりの結論です。
一瞬一瞬、自分の人生に納得して過ごせるよう、まずは視野を広げられそうな経験にどんどん飛び込んでいってみてください。