INTERVIEW
KINUTA JUNICHI

衣田順一

株式会社コアリヴィール 代表取締役 https://crkinuta.com/

略歴

大阪市立大学(現・大阪公立大学)文学部卒。新卒で鉄鋼業の住友金属工業(株)(現・日本製鉄)に入社。国内・海外の営業、企画を経験。27年勤務した後、第二の人生としてコピーライターを選択。ライティングに加え、学校や職場で習う機会のないコピーライティングの普及に努める。著書に『コピーライティング技術大全』、『売れるコピーライティング単語帖』、『あなたの強みを高く売る』があり、累計発行部数10万部超。

-現在の仕事についた経緯-

私には脳性麻痺の子供がおり、子供や妻の急な体調不良等で会社を休まざるを得ないこともあり、会社員として働くことに限界があると感じていました。
当時はまだリモートワークが一般化しておらず、時間と場所が自由になる仕事という観点で探す中で、コピーライティングに出会ったのです。
そこで、本格的に調べてみると、営業や企画の仕事と共通点も多く、今までの経験や強みも活かせると感じました。具体的には、営業や企画の仕事は社内外の人を動かす必要があり、その「人を動かす原理原則」がコピーライティングには詰まっていたのです。
さらに、商品・サービスの魅力を掘り起こし、文章で伝える素晴らしさを感じ、退職・独立しました。

-仕事へのこだわり-

私が仕事をする上で重視していることは、2つあります。1つは「最後にどうなっていればいいのかを最初に考える」こと。もう1つは「核心を捉える」ことです。
まず1つ目ですが、仕事は、現在地からの積み上げ方式でやろうとすると、ベクトルにズレが生じた場合、目標に到達できなくなります。また、時間ばかりかかって、なかなか成果が出ないということになってしまいます。一方、「最後にどうなっていればいいのかを最初に考える」ようにすると、行動のベクトルがズレることがなくなり、かつ目指すべきところに最短距離で到達できます。
もう1つは「核心を捉える」です。複雑に絡み合った問題でも、解きほぐしていくと必ず核となる部分があります。そこをしっかりと見抜き、捉えることを常に意識しています。その上で、その問題が最後はどうなっていればいいのかを最初に考え、対処していくのです。これが素早く課題をクリアするコツです。
核心を捉えるコツは、まず現場の事実を正確に把握すること。このことは入社してすぐ営業に配属されて、品質不良のクレームの原因・対策を考えるという場面で、すごく印象に残り、それ以降意識するようになりました。
核心を捉えることは、問題や課題などのネガティブな事象に対してだけでなく、どのようになりたいかという将来イメージを実現するときにも有効です。会社員からコピーライターとして独立するときにも、クライアントの課題の核心を外さないことが重要であり、自分の強みでもあるとわかっていたので、核心(Core)を炙り出す(Reveal)手法を「コアリヴィール」と名付け商標登録しました。独立後法人化する際の社名にもこのコアリヴィールを使いました。

-若者へのメッセージ-

とにかく好きで没頭できる仕事を見つけてください。
よくオンオフを切り替えるとか、ストレス解消と言われますが、本当に好きなこと、没頭できることを仕事にしていると、そういう概念がなくなります。
仕事をしていることが遊んでいるのと同じくらい楽しいので、強制されなくても仕事がしたくなり、むしろ仕事をしないほうがストレスになったりします。
そうすると、頑張らなくても人よりも時間をかけることになり、自然にプロフェッショナルとしての技量が身についていきます。
そういう仕事を見つけるためには、頭で考えるだけでなく、実際にいろいろやってみるのがおススメです。
日本の場合、就職は「就社」の側面が強く、仕事の中身を決めて仕事に就くケースは少ないので、納得できなくても目の前の仕事に全力で取り組むことは十分意味のあることです。
また、今は副業が認められるケースも多いので、職業や仕事をメインのものと違うことをやるのは難しくありません。給料やラクそうだから等、条件面で仕事を選ぶのではなく、やっていて自分自身が面白いか?楽しいか?という基準で仕事を選んで行くとやがて自分が情熱を傾けられる仕事に出会うことができるでしょう。