INTERVIEW
KIKUMOTO HISATOSHI

菊本久寿

株式会社スタートアップテクノロジー 代表取締役社長 https://www.startup-technology.com/

略歴

SIerなどを経てngi group(現ユナイテッド)技術部部長に就任し、アドテク関連サービスの立ち上げを行う。2012年よりフリーランスとして独立し、複数のスタートアップの開発支援を行う。その後ポケットコンシェルジュを運営する株式会社ポケットメニューの取締役CTOに就任。退任後の2014年10月に新サービスの立ち上げに特化して開発を行う株式会社スタートアップテクノロジーを設立。現在は即戦力のWebエンジニアを育成するプログラミングスクール「RUNTEQ」を運営。2022年に初の著書『「エンジニア×スタートアップ」こそ、最高のキャリアである』(クロスメディア・パブリッシング)を出版。

-現在の仕事についた経緯-

私は22年以上にわたってITエンジニアとしてのキャリアを築き上げてきました。この期間中、いくつかの企業でCTOや技術顧問として、開発組織の構築と運営に関する多くの経験を積んできました。
その過程で、エンジニア不足により開発が難航しているスタートアップや起業家たちと多く出会いました。私自身も開発組織の構築に苦労した経験があり、より充実した開発力を提供するために、自らの会社を立ち上げる決断をしました。
起業後は、スタートアップや大企業の新規事業への支援を目的とした月額制の受託開発サービスを提供しており、その後エンジニアの育成を目的としたプログラミングスクールも開始しました。

-仕事へのこだわり-

仕事において、私が一番大切にしているのは、人々に喜びを提供することです。エンジニアとして長年働いてきた中で、技術力の高いシステムを構築することも大事ですが、それ以上に重要なのは、そのシステムを使う人々がどれだけ快適になるか、良い体験を得られるかだと学びました。
例えば、クライアントから「こんなシステムがほしい」というリクエストがあっても、単にそれを実現するだけではなく、より深く掘り下げて、どうすれば使う人の体験を向上させられるかを常に考えます。その結果、多くの利用者から感謝の声をいただいてきました。これが私の仕事へのアプローチの仕方であり、自分のスタイルです。

そして、開発チームの育成にも力を入れています。単に技術的な知識を教えるだけではなく、メンバーが自分で技術を学び、楽しみながら成長できる環境を整えることに注力してきました。
例えば、定期的な勉強会の開催や、最新の技術トレンドに触れる機会を提供することで、メンバーの好奇心を刺激し、学びの楽しさを伝えてきました。その結果、メンバーは自ら学び、自分のスキルアップを実感しています。私自身、直接教えることは少ないかもしれませんが、彼らが自立して成長していく姿を見ることは、非常に大きな喜びです。

このように、私の仕事へのアプローチは、技術的な面だけでなく、人間的な面にも重きを置いています。技術を通じて人々の生活を豊かにすること、そしてチームメンバーがそれぞれの可能性を最大限に引き出し、成長していくこと。これらが私の仕事の根底にあるモチベーションであり、これからもこの姿勢を大切にしていきたいと思います。

-若者へのメッセージ-

私からのメッセージをお伝えします。

まず、これからの時代は急速に変化していくので、常に新しい技術や知識を学び続ける姿勢が重要です。学びは年齢に関係なく、新しい挑戦には勇気が必要ですが、恐れずに前に進むことが大切です。
次に、自分自身の強みや情熱を見つけることの重要性です。自分が何に興味を持ち、何に情熱を感じるかを知ることで、目標に向かって進む力が生まれます。情熱を追求する中で、他人と協力し、支え合うことの大切さも覚えておいてください。
また、自己理解を深めることは非常に重要です。自分の長所と短所を知り、それらを受け入れることで、より強く、柔軟な人間に成長できます。

若い皆さんが夢に向かって輝かしい未来を歩むことを心から願っています。困難に直面しても決して諦めず、前向きに進んでください。これからの日本のITの未来は、皆さんの手に託されています。頑張ってください。