台湾成功大学情報工学修士課程修了後、同年に台湾工研院（ITRI）電通所で国防義務を果たす。その期間中、先見の計画の主催者や国際協力プロジェクトの責任者を務め、2006年には工研院を代表して国際的なソフトウェア標準の策定に参加し、複数の特許と著作を有する。世界的なソフトウェアエコシステムにより、2009年に凱鈿行動科技を設立し、多くの国際的な賞を受賞。2021年には三菱グループ、韓国Naver、Hancomグループなどの国際的なベンチャーキャピタルからの投資を受ける。また、グローバルな市場運営管理能力を強化するため、2022年にはアメリカのQuanticSchoolでEMBA（経営学修士）を取得。
略歴
－現在の仕事についた経緯－
10年以上前、スマートフォンはまだ一般的ではなく、一人一台ではありませんでした。また、当時のiPhoneは知名度が低く、全世界での販売台数も1,000万台未満で、アプリに関する理解も浅く、アプリ開発産業も初期の段階でした。
しかし、ある工研院の国際協力プロジェクトで、iPhone内のアプリストアの特殊なビジネスモデルに着目したところ、開発者はアプリストアを通じて製品を世界中に販売できることに気づきました。
当初、Store上には1,000以上のアプリしかありませんでしたが、この魅力的なコンセプトに触発され、私は趣味の時間にAppStoreで最初のPDF Readerを開発しました。それが大きな成功を収め、多くのユーザーからのダウンロードや高い評価を得ることができました。
その結果、アプリを通じて欧米へ進出し、2009年には凱鈿行動科技（Kdan Mobile Software Ltd）を設立しました。日本市場における事業展開を更に強化するため、2023年に日本に現地法人として株式会社Kdan Japanを設立しました。
■職歴
-工業技術研究院（ITRI）エンジニア兼プロジェクトリーダー
-JSR 291 国際ソフトウェア標準制定 専門家委員
-越境イノベーションと起業交流協会 理事
-台湾大学起業・イノベーションセンター 指導者
■受賞歴
-2018年 Silicon Reviewが贈る2018年ベストソフトウェア企業10選に選出
-2021年 台湾国家発展委員会「NEXT BIG賞」授賞（9社発表）
-2023年 Financial Times「アジア太平洋地域における急成長企業ランキング2023」上位500社に選出
－仕事へのこだわり－
仕事は専門性を追求し、問題解決の能力を高める場です。経験を通じて自己の信頼を築き、同僚たちからの信頼を得ることができました。これが私の個人的なスタイルの基盤です。
また、エンジニアでありながら、会議での発言やコミュニケーションを通じて協力し、仕事の達成感を味わうことが好きです。マネージメントとチームリーダーシップの理解を深め、一定の成果を上げることができました。
起業後は自己探求の過程を経て、自分の利点と欠点を正直に受け入れることが求められました。
創業者は企業文化を形成します。善意ある文化は事業の永続的な発展に不可欠であり、誤りを受け入れる文化は多様なチームを生み出します。開かれたコミュニケーションはアジャイルで継続的な改善を促進します。
これらの価値観は私たちの企業の中核となり、私の個人的なスタイルから発展したものです。
－若者へのメッセージ－
Follow your heart（自分の思うとおりにしなさい）。現在を生き、自分に従い、独立した考え方を学びましょう。
後悔しないように、例えば起業を考える場合、自分に十分な情熱と忍耐があるかどうかを振り返りましょう。または起業間もないチームに加わることも一つの選択です。選択や決断があれば、その目標に向かって進んでいくことになります。
深夜に一人でいるとき、これらの決定が頭に浮かぶことがあります。それはあなたを駆り立て、進歩や経験を積むことにつながります。これによって、将来の人生や生活スタイルを築くことができるでしょう。