INTERVIEW
KAWATA AKIHIRO

川田章裕

合同会社 Sketch farms 代表社員 http://sketch-farms.com/

略歴

高校卒業後、某インテリア資材大手メーカー販売代理店に入社。勤務時代に2級建築士免許を取得。9年間勤務した後、住宅に関わる設計・施工・不動産会社に転職。その後1999年11月に独立し、1級建築士免許取得。建築設計事務所・施工会社として2022年5月に法人化。ハウスインスペクター・空き家判定士免許を取得し、空き家問題・まちづくりに関しても活動中。

-現在の仕事についた経緯-

インテリア資材メーカー販売代理店勤務のサラリーマン時代、設計事務所への営業活動等を精力的に行っていました。
建築設計監理を生業とされる建築士の方々と日々接する中、製品をPRし売る立場の仕事から、設計をし製品を選別し物事を決める立場の仕事に大きな憧れを抱くようになり、年齢的にはかなり後発だったのですが、お客様の夢を叶え、またお客様と一緒になって考えながら家を創りあげていくという仕事を追って現在に至ります。

-仕事へのこだわり-

人生の最大の買い物と言われる住処。その大切な住処を創らせていただく仕事をするにあたり、私たち側から見た正解論はまだ自分には分かりません。また、正解はないものだと考えています。正解だった!と結論を出していただくのはあくまでもお客様。その正解を導き出す唯一の方法が「業者 対 ユーザー」ではなく「人 対 人」という大基本的な思考のもと、いかに自分を信頼し託していただけるか...だと信じています。
「人 対 人」として接していく中で、お互いに信頼関係が生まれ、そのお客様の好みやライフスタイル等が分かってきます。また、住まい方の考え方、ライフスタイル、将来像はお客様皆様によってそれぞれ異なります。
それらのソフト部分を第一に考えながらデザインやPLANを生みだし、お客様の考え方にそっと寄り添いながら、工事中は集中しながら設計施工を一貫してお仕事させていただいています。
また、住処創りを通して過疎化が進み賑わいを失いつつある「我がまち」の現状をしっかり捉え、私たち建築を生業とする人間が「笑顔スパイラルいっぱい」な、何かを起こせないものか?ひとつひとつ課題を乗り越えながら行動に移したいと考えています。
常日頃、「イノベーション」という単語は過度に意識せず、もし将来振り返ることができた時、「あの時がイノベーションだった」と思えたら最高ですね。

-若者へのメッセージ-

自分に何ができるのか?
何に向いているのか?
いったい何をしたいのか?
それらがお若いうちから一本バシっと筋が見えている方はほんの一握りだと思います。
でも常日頃から考えることを忘れずに何事にでも本気で果敢に挑戦していけば「道」が見えてくる時は必ずやってきます。
将来「道」が見えてきた時には決して周囲に惑わされず常に心の奥底に留め、将来のビジョンと目標を描き続けていけば、自然とそちらに向いて動き出します。
いつ何時「きっかけ」が見えてきても大丈夫なように心の準備だけは忘れないようにし、モチベーションを失わず熱意をもった挑戦を続けてみてください。