同志社大学経済学部卒業後、株式会社トーメンにて海外貿易に従事。29才の時に、父が倒れて2日で他界。急遽、家業である株式会社カサマに入社し経営者となり24年。大手企業の下請けから脱皮し、業態転換に成功。健康食品の通販事業では、全国のシニア顧客から9か月以上の継続購入を促す顧客関係性の構築に成功。2017年よりスタートした健康経営優良法人(中小規模)を7年連続、自社で認定取得。2021年~2023年は上位認定である「ブライト500」に選ばれる。中小企業向け健康経営導入のサポート事業では、顧客企業84社(延べ数)が 健康経営優良法人(中小規模)の認定取得。関西での中小企業の健康経営実践サポートの第一人者。著書「人が集まる人が輝く 伸びる中小企業の健康経営 カサマ式実践の極意」は、健康経営を始めたい中小企業の経営者・経営幹部に好評。著者自身が経営者ゆえ、健康経営コンサルティングをきっかけに経営全般をサポートできるのが強み。経営者の人生・経営の学びの場、盛和塾にて19年間、稲盛和夫氏に師事。日曜日はラグビースクールのお世話でちびっ子と楕円球を追いかける。
略歴
-現在の仕事についた経緯-
29歳の時に、先代社長である父が倒れて2日であの世に旅立ち、ピンチヒッター的に経営者人生を始めました。今年で25年の経営歴です。
-仕事へのこだわり-
20代だった商社マンの時代は、お客様から少々無理なご要望を頂いた時、しっかりとお話を受けとめ、何が本質的に必要かを見極めることに力を注いで参りました。それがお互いに解れば、そのゴールに向かって最大限の努力をしてきたように思います。そして、その姿勢がリピート発注やご紹介につながり、信頼関係をベースにお客様数、売上高を増やしておりました。
経営者になってからは、私の師匠である稲盛和夫さんの教えを忠実に実践してきたように思います。稲盛さんは、【人生・仕事の成果=考え方×熱意×能力】という方程式を提示され、「能力」よりも「熱意」や「考え方」の重要性を常に問いかけておられました。
自社の仕事がいかに「世のため人のため」になるか、そこを会社の仲間と共有して、常に高い目標に向かいます。もちろん、全てが上手くいくわけではなく失敗のほうが多いわけですが、そこでの試行錯誤こそが自分の心を磨くのです。そこに人生の意味もあるという考え方が私にはしっくり来たのです。その中で、自分自身の信念に気づくことが出来ました。
これからも弊社の経営理念である「ふだんの暮らしの中で、皆でともに感じる幸福感『倖い(さいわい)』」をより多くの方に感じてもらえるよう、スタッフ一同精進してまいります。
-若者へのメッセージ-
今からの時代、世の中はどう変化・進化していくのでしょうか。私達の年代より、若い方のほうが圧倒的にイメージ出来ると思います。そして、SNSを活用して自分の商品やサービスを広報できる時代は、すごく可能性に満ち溢れていると思います。その時に大事なのが、自分が何を大切にしているのか、自分自身の人生観や価値観をしっかりと把握して表現できるかどうかだと思います。
とはいうものの、実際のところ私自身も、20代の頃は自分の価値観を漠然と話していた覚えがあります。しかし熱量だけはありまして、暑苦しいくらい情熱と時間をかけて自分の夢や希望をいろいろな方に話しておりました。
その中で起業準備をスタートするわけですが、ちょうどそのタイミングで父の他界に出くわすわけです。倒れて2日であの世に旅立った父は、思いのほか取引先さんや従業員の方々に愛されており、会社を誰かが存続しないと、お世話になっている皆さんに申し訳が立ちませんでした。そんな気持ちに突き動かされ、経営者人生をスタートしたのが事実です。そんな意味から「自分の気持ちに正直に生きる」、自分自身の人生をより善く生きるためのキーワードはそこかなと思います。