INTERVIEW
KAMEI MAHO

亀井真帆

協和界面科学株式会社 代表取締役 https://www.face-kyowa.co.jp/

略歴

酪農学園大学獣医学部卒業。卒業後、動物病院、沖縄県、宮崎県公務員獣医師の仕事を8年経験。担当業務は人獣共通感染症の理化学検査。宮崎県公務員時代に口蹄疫、鳥インフルエンザを経験し、防疫業務に全力で対応した。現在は祖父が創業した理化学機器メーカーに勤め、前職の担当業務であった理化学機器ユーザーの視点と「界面科学と創造力で人と地球を豊かにする」の理念でグローバルニッチトップ企業を目指している。

現在の仕事についた経緯

小さい頃から父親の仕事を手伝うか考えていました。ヨットが好きな父親の影響を受け、海、自然、生き物が大好きで、大学時代に始めたサーフィンを極めるべく千葉、沖縄、宮崎にて海の近くに住みました。そして、朝サーフィン、昼仕事、夕方サーフィンという理想的な生活を手に入れました。
父親からは「好きなことをやればよい」と言われていましたが、「祖父の創業した会社をもっと良い会社にしたい」という気持ちが強くなり、12年前に協和界面科学株式会社に入社しました。

仕事へのこだわり

私は「強く 優しく 面白く」という価値観を持っています。
「プロフェッショナル」という言葉が好きで、語源は「高度な専門技術と高い倫理観を持って仕事をすることを神に宣誓する」という意味です。自分の仕事に誇りを持って、人の役に立ちたいという強い気持ちの元、日々仕事に取り組んでいます。
稲盛和夫氏、松下幸之助氏、渋沢栄一氏、孔子の論語が好きで、「売り手良し、買い手良し、世間良しの三方良し」の経営を目指しています。
そして現在は、「理念経営」に注力しています。会社の経営理念と従業員一人一人の自己実現を重ね合わせて強い成長力とする経営手法です。物心両面の豊かさを追求し、みんなが活き活きと主体性を持って、幸せな人生を送ることができる会社、社会を創りたいです。
ここまで書くと何か嘘くさく感じるかもしれませんが、私は本気です。技術も挑戦ですが、経営も挑戦だと考えており、心の豊かな一流経営者を目指しています。一度しかない人生ですから、本気で自分の理想に挑戦したいと考えています。
また、漫画「鬼滅の刃」煉獄さんのお母さんの言葉が好きです。「なぜ自分が人よりも強く生まれたのかわかりますか?」という問いかけから次のように続け、強さのあるべき姿を説きました。
「弱き人を助けるためです。生まれついて人よりも多くの才に恵まれた者はその力を世のため人のために使わねばなりません。天から賜りし力で人を傷つけること私腹を肥やすことは許されません。弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です。責任を持って果たさなければならない使命なのです。決して忘れることなきように」。強く生まれついた者や人よりも恵まれた者は弱い者を助けなければならない。私もそのように思います。

若者へのメッセージ

私が若者に伝えたいことは「夢と希望を持って前向きに、誠実に生きてもらいたい」ということです。
誠実さに勝る人間力はありません。そのように生きていれば必ず「道は拓ける」と確信しています。そして、亡くなる時に「良い人生だった」と思えるような人生にして欲しいと考えています。
生きていれば楽しいことだけでなく、辛く、苦しく、悲しいことも多くあります。そのような時でも腐らず、レジリエンスと柔軟性を持って、前を向いて、誠実に生きて欲しいです。
苦しい時は言わば成長痛です。人間が大きく成長するためには苦しさが伴います。楽しさ、嬉しさ、辛さ、苦しさ、悲しさの喜怒哀楽が分かる、魅力的で深みのある人間になって下さい。心の豊かな人間が豊かな人生を歩むことになります。