INTERVIEW
KABAYA WATARU

蒲谷亘

株式会社リバイバルドラッグ 代表取締役 https://www.revivaldrug.co.jp/

略歴

1989年、昭和大学薬学部卒。同年、塩野義製薬株式会社に入社。薬局勤務を経て、1995年12月にカバヤ薬局 坂戸本店を独立開局し、現在8店舗(新店舗2023年6月予定)を運営。2006年7月、医薬品卸売業リバイバルドラッグを開業。現在8000を超える薬局と医療機関が会員登録をしている。2019年2月「入札装置及びプログラムの特許取得 特許第6470452号」、2019年12月「役割管理装置及びプログラムの特許取得 特許第6622366号」、現在に至る。

現在の仕事についた経緯

高校時代、漠然と過ごしていましたが、先輩のアドバイスから薬剤師という職種を知り、薬学部を目指しました。最初の就職は、新薬創生から製造・販売まで出来る塩野義製薬の営業を選びました。製薬会社の営業も楽しかったのですが、無理をして大学で学ばせて頂き、薬剤師の免許まで取得させて頂いた両親に感謝して、免許が生かせる薬剤師の道に入りました。
薬局勤務を経て、「川崎市にカバヤ薬局 坂戸本店」として独立開局しました。その後、薬局内で不要となったデッドストック医薬品の廃棄問題に直面し、「もったいない」という考えから、全国の薬局を結ぶ「リバイバルドラッグ」という医療用医薬品の売り買いを専門に扱うECサイトをオープンさせました。

仕事へのこだわり

仕事へのこだわりとは、「桃李もの言わざれども下自ずから蹊を成す」事だと思っています。
魅力のある会社作りとは、「桃李」をたくさん育てる事、すなわち、オンリーワンの考え方、「当社が取得したビジネス特許」だと思っています。
毎日、同じ風景を見ていても、少しではありますが何かが必ず変化しています。その変化とは色でもあり匂いでもあり聞こえてくる会話でもあります。
薬剤師としては勿論、一緒に働いてくれる仲間との日々の暮らしの中で見つけた「新しい発想」が「桃李を育てる」事に繋がると思っています。
社の代表になるには「実るほど頭を垂れる稲穂」が理想であり、地位が上がれば組織の表舞台ではなく、裏方になる事が会社にとって大事だと思っています。
「地位が人をつくる」ということわざがあります。しかし、その反面として「地位が人を惑わす」事もあり、戒めとして心に秘めています。
特許取得は長年の夢でしたが、利益を上げたいから特許事案が浮かんだのではなく、どうしたら、皆さんに「褒められるか」が大事でした。
愛する人からは勿論、同僚や部下・先輩など、そして、当社を応援して頂いている会員の皆様に「褒められたいから」特許取得に繋がった新しいアイデアが生まれたと思っています。

若者へのメッセージ

全国の薬局でデッドストックになった医療用医薬品を廃棄させず、他の薬局に再販売する手助けをする事が当社の命題です。
出品される医薬品は、たった一つですが、購入を希望される薬局はたくさんあります。
公平に平等に誰に販売をするかを決める事、優先順位を決める事が実は一番難しい工夫でした。
そこで、「価格を固定して点数で入札を行い、一番高い点数を付けた人が購入出来るシステム」を構築して特許を取得しました。
「優先順位を決め、尚且つ、商品が購入出来なくても、参加した全ての方々が納得出来る振り分け方法」が新しいビジネスモデルを作り出します。
需要と供給が合わない商品は勿論、今までは利益をもたらさなかった時間や空間、価値観までもが、ビジネスとして扱われる可能性が入札装置及びプログラムの特許にはあります。
新しい事へのチャレンジとは、困難を克服する事です。皆様のご活躍を心からお祈り申し上げます。