INTERVIEW
IWAMOTO GENJI

岩本玄次

合同会社IWAMOTO 代表 https://www.ggiwamoto2022.co.jp/

-現在の仕事についた経緯-

中学生の頃からスポーツトレーナーへの憧れがありました。
地元の阪神タイガースの試合を毎日のようにテレビで見ていて、そこでコールドスプレーを持って選手に駆け寄るスタッフ(トレーナー)に関心を持っていたのを鮮明に覚えています。

そして、専門学生時代に「夢」であり、大きな目標が2つありました。
トレーナーとして「JAPAN」を背負って世界の舞台に立つこと。サポートするチームで「日本一」を達成すること。
幸いにもどちらも叶えることができました。

素晴らしい選手、素晴らしいコーチ、素晴らしいスタッフとの出会いにより、夢のような場所に立ち、夢のような景色を見せて頂くことができました。
その経験を子供達、地域の皆さまに還元していく場所として、2016年に「鍼灸接骨院IWAMOTO」を開所しました。
治療家として学び、より深く「人の本質と向き合うこと」の大切さを知り、もっと社会のためにできることがあるのではないかと思うようになりました。

綺麗事のようですが、人のために尽くしたいと思っています。
自分の成長が誰かの手助けになること、社会のためになることは、本当に幸せなことだと思います。
スポーツ・医療の分野だけでなく、もっと多くの方々の力になりたいと思うようになり、今までは考えたこともなかったのですが、より自分の経験を活かし、貢献できる場所を熟考した結果、児童福祉の世界に興味を持ちました。
足を踏み入れて数ヶ月で、今まで外から見ていたイメージとは違う福祉の深い世界を知り、自分次第で大いに貢献できる世界であることがわかり、予想していた以上にどハマりして今に至っております。

-仕事へのこだわり-

自分は本当に周りの人間に恵まれて育ってきたと思います。
両親はもちろん、優しかった祖母
悟りを開いたかのような深みのある小学校の先生
懐の大きな修行時代の院長
夢への挑戦のチャンスを下さった先生、監督
背中を押してくれた同僚、仲間
人間、一人で頑張っているつもりでも、いつも誰かに支えられているということを気付かせてくれました。

そして…
若くして病により亡くなった同級生
若くして命を絶った同級生
志半ばで人生を終えたスタッフ
何も恩返しができていないのに亡くなってしまった父

自分にとって本当に大切な人が目の前からいなくなるという現実が、人生の重みと儚さを教えてくれました。
そういった経験が自分という人間を形成しており、自分がたくさん支えてもらったからこそ、「周りの人の力になれる人間になりたい」「生きていることに感謝し、彼ら彼女らの分も、一生懸命生きていきたい」と思っています。
そして自分自身が、出会った方々の「人生を良いものにする」きっかけになったり、お手伝いができたりしたら幸せだなという思いが常にあります。

経営者、職人気質の方では少なくないと思いますが、気が付けば仕事とプライベートの境目がない生活スタイルになっていました。わずかなプライベートも、仕事に繋がることや仕事の延長にあるものを選んでおり、繋がりを探すことが当たり前になっていると言う方が正確かもしれません。
ずっと好きなことをしている延長に仕事があるため、ほとんど仕事への興味関心を失うこともなく、嫌になったこともありません。もちろん大変なことは多々ありますが、目標のための過程なので「志事」として、日々の困難も楽しめています。
スポーツ、医療、福祉…少し視点や環境を変えることで、より人生の視野が広がり、歳を重ねるごとに、やりたいことが増えています。

昨年から法人としての活動に変更したことで、自分個人だけでなく、スタッフの家族のことや社会の中での会社としての使命を深く考えるようになりました。一人で出来ることは小さいということを痛感し、同じ方向を向いた仲間を増やすことで、可能性が大きく広がることを実感しております。
その分、自分の人生だけでなく、人の人生も背負う責任が生まれるので、「志事」のことを考えない時間は今まで以上になくなりました。

-ビジョン-

『あなたの彩(イロ)を探す場所、みんなの彩(イロ)で照らす未来』
“挑戦志向、上昇志向、探求志向、プラス志向”を持った仲間と最高の会社を作っていきたいと思いますし、その先頭に立つ凡人の自分が勘違いしないように、未来を照らす手助けができる人間でありたいと思いながら、日々と向き合っています。
「志事」を通して、「夢」を持って「努力」することの素晴らしさを伝えられたら嬉しいですね。

-若者へのメッセージ-

「夢」は叶えるためにあります。「好き」なことを見つけて「夢中」になれるものと出会えるように、色々なものに触れてください。そして子供の頃に時間を忘れて遊んでいたように、「童心」に戻れるものと出会えるといいですね。

ワークバランスが叫ばれる時代ですが、時間も損得も気にせず、「無我夢中」に没頭できるものを「志事」にでき、私は幸せです。「好き」が一番の成長因子だと思います。その延長だからこそ最大限の「努力」ができます。
凡人でも正しく努力することで、大概の目標は達成できます。小さな目標達成を積み重ねることで、いつしか「夢」が目標になります。「夢」を大きく持ち、努力してください。その先に、素晴らしい未来が待っていると思います。

とはいえ、人生は公平ではありません。努力をしても報われないこともあります。壁にぶち当たって、挫折して、心も体も弱ってしまうこともあります。しかし、正しく努力すれば成長します。諦めないで一歩踏み出せば次があります。

「努力」とは「できること」を「やり続ける」こと。
「勇気」を持って「挑戦」してみてください。
自分らしさを忘れず「素直」に生きてください。

素晴らしい「出会い」と、少しの「運」に恵まれるように、日々の小さなことに「感謝」することも大切にしたいですね。
No pain, No gain. 〜全ては自分次第です〜