INTERVIEW
ITO KENJI

伊藤健次

株式会社ソクラテス 代表取締役社長 https://coin-otaku.com/

略歴

新卒で大手ネット広告代理店に入社。業種中区分100種類を超える市場を担当。2014年よりフィンテック専門家。ビットコインに感化され、2016年独立。現在はWEB3.0情報を配信するメディア業であるコインオタクを運営。TV出演やイベント登壇を行う。

-現在の仕事についた経緯-

金融業を得意とする広告会社で働いており、私は世の中をマネーゲームとして捉えてきました。この職業において、資本主義の化身のような仕事をして社会人生活を謳歌してきました。
しかし、同時にマネーゲームが同じルールのまま永遠に続かないことも理解しています。傷んだ資本主義がいつまで続くのか、常に不安を感じてきました。
そんな中、業務の一環として触れたビットコインとブロックチェーンには、強い衝撃を受けました。ビットコインのルールは理解できるし、今の資本主義よりも長持ちするという確信を持ちました。
これは私にとって新たな可能性を示してくれる革命的な技術であり、社会の未来を変える可能性を秘めていると感じました。

-仕事へのこだわり-

私の仕事におけるこだわりは「好きなことをやる」ということです。
以前は会社員として働いていた時、仕事中毒と揶揄されるほど仕事に夢中になっていました。当時はサービス残業や休日業務といった言葉も気にせず、広告業界の魅力に惹かれ、自分の好きなことを仕事にしている仲間も多かったです。
広告業界はミーハーで、好きなタレントのキャスティングや、自分の好きな商品のプランニングなど、ほぼ遊びの延長線上に仕事があります。
私は仕事の失敗もただの失敗とは捉えず、自分のやりたいことを追求するために全力を尽くす姿勢を持っています。そうしてやりたいことに没頭し、思い通りにならなくても諦めずに取り組み続けることが大切だと信じています。
このような話は建前だけで世間に溢れています。本質は『本当に好きなことを追求して仕事が成り立っている』という点です。
仕事に取り組む姿勢を真剣に見せることが重要であり、学歴や年齢に関係なく、自分の目指す方向に向かって進んでいくことが大切です。
そして、好きなものを追い求めるうちに、気づけばやりたいことや環境が自然と整っていることが理想的だと思います。
私は未だに好きなものを追い求め続けており、WEB3.0の業界は私たち起業家にとって宝の山です。
新しい技術やビジネスモデルに挑戦することで、自分の好きなことを仕事に結び付ける一歩を踏み出したいと考えています。

-若者へのメッセージ-

若い人たちの環境はとても素晴らしいと感じます。現実を直視する力を持っています。
私は幼少期を1億総中流社会で過ごしました。社会人としてリーマンショックの影響も経験しました。これらは全て嘘の情報がきっかけになっています。政府が目標を達成できなかった「失われた10年・20年・30年」という期間も、政府の嘘とも言えます。これらの嘘に振り回され挑戦に失敗した社会人はとても多く存在します。
今の日本社会では嘘をつくのをやめようとする動きが広がっており、正直であることが重要視されています。真実を知り、事実を元に行動することで、困難な状況から脱却することが容易になります。
大人の行動を見て、なぜこんなことをしているのだろうと感じることもあるかもしれませんが、それは社会の嘘に惑わされて遠回りをしているからかもしれません。若い人たちには、遠回りをせずに自分の道を進んでほしいと思います。
資本主義の競争において、若者たちは有利なスタート地点に立っていると感じています。それを見ると、個人的には羨ましいとさえ思います。
若い世代には自信を持って前に進んでほしいと願っています。
社会が嘘であっても、真実を知り、自分の道を突き進むことで、素晴らしい未来を築くことができるでしょう。