高校卒業後、看護専門学校へ進学。看護師として勤務。看護師をしていく中で、自分自身が楽しく仕事ができていないのに、良い看護は出来ないのではと、夢でもあった助産師になるために助産師学校へ進学。2007年に助産師へ。病院ではできない、妊娠中からケアができる場所を作りたい。そんな想いで2016年独立、助産院を開業。
略歴
-現在の仕事についた経緯-
病院に入院中はママのために多くの助産師や医師がサポートすることができ、何かあればすぐに相談できる環境にあります。その反面、病院勤務では勤務時間が決まっており、ゆっくりママたちと関われないジレンマがありました。
産後は入院期間が短く、退院後の不安を抱えたまま帰るママたちが多くいました。
退院後は何か異常がなければ、病院には足を運びづらいのではと思います。
そこで、いつでも足を運ぶことができ、気軽に相談できる心の拠り所が必要なのではと考えるようになりました。
産後の不安を少しでも軽減するには、妊娠中から産後のことをイメージすることと、産後に病院以外に頼れるところが必要だと思い、妊娠中から通える場所を作りました。
-仕事へのこだわり-
今最も大切にしているのは、「周りと比べることなくママの想いを大切に子育てをしてほしい。妊娠中も、産後もママが笑顔でいてほしい。」ということです。
病院では関わる時間に限界があると感じ、妊娠中や退院したあとに長期にわたり頼れる場所、寄り添ってくれる助産師が必要だと思いました。
病院ではできない、長期的サポートをしたいと思うきっかけになりました。
妊娠中から関わることで、出産に対する不安や恐怖を軽減でき、産みたいという思いをもって、出産に臨めるようサポートしています。また産後の生活を一緒に考え、家族のサポート状況を考慮しながら、どのように過ごすかをママ目線で考え、必要なサポートの選択肢を提供します。
病院を退院すると、すぐに赤ちゃんとの生活が始まります。誰もが不安で、自信のない状態で病院を退院します。ママになるとなぜか「自分が頑張らないと」と思うママが多いです。同じ授乳の悩みでも、ひとそれぞれの悩みがあり、解決方法も違います。産後は特に心のケアも必要になります。体のケアと心のケアを通して、産後もママたちがもっと楽しく子育てをして欲しいと思います。
情報があふれ、何でもスマホで調べられる時代です。情報の選択を迫られる中で、どれを選択するのかが重要です。“周りと同じでなければいけない”という思いに振り回され、目の前の子供が見えなくなっていると思います。
どのやり方がママにあっているのか、本当はどうしたいのか、本当は何に悩んでいるのかをきちんと聞いてあげること。そして、子育てをしていても、ママ自身を大切にして欲しいと伝えることを大切にしています。
子ども優先になりがちですが、ママ自身が楽しく笑顔でいることは、子育ての中で最も重要なことと私は考えます。
-若者へのメッセージ-
今の仕事を選んだ時のことを思い出してください。
なぜこの道を選んだのか…それは、好きだったから、憧れの人がいたから。
きっかけは些細なことでも、理由があったはずです。
時に周りに振り回され、悩むこともあると思います。
そんなときは、原点に返ってみてください。
私も時に悩み、ぶれてしまうことがありますが、自分が大切にしていることを思い出し、軌道修正をします。
周りに合わせるのではなく、自分はどうしたいのかを考えてみてください。
そしてその時に出会った人とのご縁を大切にしてください。
結果がすぐに出なくても大丈夫です。コツコツ積み重ねることで、結果は現れてくると思います。
仕事も遊びも自分が楽しいと思うことを思う存分してください。