INTERVIEW
ITAYA AKIO

板谷晃良

AkkeyLab株式会社 代表取締役 https://akkeylab.ltd/

略歴

2018年、九州工業大学情報工学部卒業。新卒で株式会社サイバーエージェントに入社し、マッチングアプリタップル・公営競技投票アプリWINTICKETのiOSアプリ開発に従事。また、参加者300人規模の同社公式技術イベントCA.swiftの運営も務める。2021年1月にWED株式会社に転職、レシート買取アプリONE・寄付アプリdim.のiOSアプリ開発に従事。また、参加者数1,000人を超える技術イベントiOSDC Japanに2年連続登壇。2022年10月にAkkeyLab株式会社を設立し、代表取締役に就任。プログラミングスクール運営を主要事業とし、複数社の技術顧問も務める。2022年12月に株式会社AppBrewに転職。現在は2社で働くプログラマー兼経営者。

現在の仕事についた経緯

私は起業前、他社のプログラミングスクールで副業という形で講師を務めていました。そこで「本気で受講生に向き合うスクールが必要だ」と強く思ったことがスクール立ち上げのきっかけです。
そのスクールでは共通のデジタル教材があり、一定の受講期間が設けられていました。教材に対する難易度の感じ方は人によって様々で、期間内に終えることができない受講生さんも少なくありません。そんな場合に備えて延長の仕組みも存在するわけですが、追加のお支払いをお願いすることになってしまいます。
期間内に終わらないということは、教材とそれを進めるカリキュラムが受講生にマッチしていなかったということです。それを追加の受講料という形で受講生側に負担させ、企業側が潤うというシステムに納得ができなかったのです。
また、プログラミングが大好きであること、そしてそれを人に教えることが得意であるという私の強みをこの課題解決に活かせるのではないかと考えました。

仕事へのこだわり

ワクワクすることを全力ですること、そして他の人が選ばない選択肢を率先して選ぶことを徹底しています。ですから、お金になりそうな事業案があっても、ワクワクしなければ選択肢にすら入りませんし、そういったジャンルは競合も多い傾向にあります。
遊園地に行った時、体験にお金を払うという思考になるように、利益度外視で事業を行おうと思えるのは、その事業に価値を感じ、ワクワクするからなんです。これを一般的に未来への投資と表現するのかもしれませんが、私の場合は未来に固執せず、今に全力投球することだけを考えています。その結果が未来につながればいいなと、おまけくらいに考えています。
また、プログラミング領域における技術的勉強には熱狂的に取り組みます。時には夜明けまでプログラミングをすることもあり、夜明けの時間には天気予報士レベルで詳しい時もあります。これを一般的には過労と表現するのかもしれませんが、私の感覚ではゲームなどの趣味に夢中になっている状態と同じなのです。
では、なぜそこまで夢中になれるのか。単純にプログラミングが好きだからなのですが、スクール教材を受講生一人ひとりにパーソナライズさせて作っているからでもあります。皆さんも特定の誰かのためになら頑張れちゃうという経験があるのではないでしょうか。
そして、この夢中になっている状態は私の自己満足だけでなく、事業に対してプラスにも働いていると考えています。なぜなら、講師がプログラミングに夢中になっていなければ、受講生にプログラミングを好きになってもらうことなんて叶わないと考えているからです。

若者へのメッセージ

私はプログラミングとの出会いで人生が180度変わり、今ではプログラミングを愛しています。皆さんも日々の仕事を作業の如くこなすのではなく、どこか夢中になれるポイントを探してみてください。私がスクールのカリキュラムに疑問を抱いたように、時の経過とともに一般化しつつある事柄にも過去の努力や課題が眠っているものです。
夢中になれるポイント探しの手段として、新しいことを学ぶのも選択肢の一つです。その過程でスクールを検討することもあるでしょう。その際には、ぜひその学問を全力で楽しんでほしいです。高額なスクールも多いですし、ここは我慢するところだ!と重い腰を上げて通うのも良いですが、折角なら学ぶ領域のことを好きになって楽しく通いたいと思いませんか?
ぜひ、料金や教材だけで判断せずに、どんな講師が担当してくださるのかにも着目してみてください。相手は人間ですから、一概にこのスクールは良い・悪いというものはありません。自分にマッチする唯一のスクールを探してみてください。