INTERVIEW
ISHIGURO YASUNOBU

石黒康修

石黒堂株式会社 代表取締役 https://ishigurodo.com/

略歴

2003年よりフリーランスで石黒堂株式会社を設立、2017年12月に法人成り。大手代理店の研修や大手広告アカウントの運用代行、SEM関連のツール開発をしている。

-現在の仕事についた経緯-

学生の頃からアルバイトを複数掛け持ちしており、自分の得意なことを探していました。教育や媒体のアルゴリズム研究が得意だと気が付いたので、現在の仕事を選びました。その選択に間違いはありません。
そこから、営業やプログラミングを勉強し、やれることの幅を広げ、デジタルマーケティングに必要なスキルを身に着けていきました。
若いころは、殺陣師や声優のようなお仕事もしていましたが、プレゼンやアイスブレイクのネタになるので、若いうちにやったことは何一つ無駄がありません。
現在は、その経験を活かし、新卒二年目向けの本を書いています。

-仕事へのこだわり-

◇仕事ができる人は気が利く人
お客様のかゆいところに手が届いてこそ、パートナーとして認められると思っています。
売上を上げればいい?成果を出せば認められるのか?これは一面では正しいですが、目標や評価をするのはお客様です。過去のヒストリーを含めて評価されるものなので、お客様が求めているものを先回りして提案出来る人を心掛けています。

◇常にアップデートする力
スマホを操作できない高齢者や、セルフレジの利用方法がわからない方など、デジタル利用格差が広がっていると思います。
新しい技術やデバイスが出ると、かならず「スイッチングコスト」が発生します。
これを「面倒くさい」と捉えるか、「面白い頑張って利用してみよう」と捉えるか、二種類の考えが出てきます。
デジタルの業界は常に新しい技術が出てくるので、このスイッチングコストを面倒と思わずに、常にアップデートする力が必要になります。
よくセミナーなどでお話をするのは、「3か月勉強しないと浦島太郎になるよ。過去は〇〇だったって言い始めたらもう終わりだよ」ということです。

◇違うものは曲げない
組織の中の正しいと、自分の信念とのギャップが生まれることがあります。
自分は自社の売上が上がることを正とはしていません。お客さんのフェーズに合わせて広告ご予算が下がるなら、それが正しいと思っています。
ただし、会社全体では従業員のご家族など給与をお支払いしなくてはならないので、ある意味これも正しいことと認識しています。
顧客志向は、これはどうしても曲げることが出来ないものでしたので、早々に独立の道を歩みました。

-若者へのメッセージ-

◇人生に無駄なことはない
変化を望まないというのが人間の性だと思います。ですが考えてみてください。外部要因で世界情勢が変わっている中、安定など存在しません。色々なこと、興味があることに挑戦をしています。無断なことなど何一つなく、意味のある努力を積めば必ず自分の財産になります。
昔声優の大御所さんに、私の今までの活動が無駄だったと言われたことがあります。
これは未だに嘘だと言い切っています。黎明期から業界が伸びたころの方は、市場要因で先行優位の今のポジションについただけです。今の日本で今のレッドオーシャンの世の中でこその活躍が本物の力です。
そのためには、〇〇と××のかけ合わせ力がイノベーションになるので、是非色んなことに挑戦をしてみてください。
またそのためには誰かに可愛がってもらう能力は必須です。そこで短いアドバイスになってしまいますが…
わからないから聞く人ではなく、わからないところを聞ける人になってください。体感、9:1の割合で、わからないところを聞ける人が少ないです。
転職回数が少ないほうが良い、誰とでも仲良くしないといけない、稼働時間を短く給与を上げる…子供の頃に教わったことは嘘も多いです。今の固定概念を一度取り払って考えてみてください。