INTERVIEW
ISHIGAMI TOMOHIDE

石上智英

株式会社富士スタヂオ 代表取締役社長 https://www.cadeau-fujisuta.com/

略歴

北九州市立大学卒業。バリスタに憧れUCC飲食部門に就職。2年で退職し、家業の写真館を継ぐ。1930年創業4代目。2013年の地震で半壊被害。廃業寸前の危機から一念発起。V字回復を果たし写真館の接客力技術力総合力を競うコンテストで日本一を受賞(全国550店舗のうちNo1、3年連続top5選出)。業界セミナー講師・メディア掲載コンサル依頼など多数。

現在の仕事についた経緯

学生時代にラテアートに魅了されバリスタに憧れ就職。家業の大変さを知りながらも夢を追ってきました。
しかし母親の体調不良により、2年で夢を断念し家業に就職。その後3年間目標もなくのんびりしていたところ、2013年4月13日の淡路島地震で店舗兼住宅が半壊。同年8月に結婚。10月になんとか移転オープン(家具も買うお金がなかった)するも、当初は失敗。半年後より業界団体に加盟しました。
切磋琢磨で順調に業績も伸び、2017年にスタートした【写真館】のコンテストで覆面調査全国1位。3年連続top5に選出され、3度目の挑戦でグランプリの2019年日本一を受賞しました。同年、ウェディングフォトアワード金賞も受賞し、2019年に京都祇園に初出店。2021年、コロナ禍で困っている新郎新婦様に大切な思い出を残してほしいという想いから、クラウドファンディングを活用し、TABI-PHOTO WEDDING®︎をスタートし、コロナ禍を背景に急拡大。
現在はウェディングフォトが売上の半分を占めるようになりました。そして2022年に御所北スタジオをオープンしました。

仕事へのこだわり

とにかく愚直に一生懸命やること。
今は、誠実・誠意・素直・真面目であること。
新人時代は多くの失敗をし、優秀でない社員で先輩・上司・お店に迷惑を沢山かけました。飲食店の際は寝坊して遅刻しており、とにかく自立できていないダメな社会人でした。
2013年4月の淡路島地震が起きるまでは変わらなかったと思います。そんな私が家族の危機という使命感を背に感じたことで、仕事に打ち込み、精一杯やり、失敗と反省のトライ&エラーを重ねた結果、業界のコンテストなどで受賞することができ、ある一定の水準や結果を得ることができました。
劣等生でも使命感が宿ると、ここまで人が変わるのかと、私自身も振り返れば驚くほどです。

若者へのメッセージ

とにかくトライ&エラーを繰り返して挑戦してほしいです。
失敗を怖れ、効率的に学びたい・マニュアルがほしいという気持ちは分かりますが、成功する為には失敗から学びが必要です。
また私自身が優秀でなかった学生社会人であるからこそ分かるのが、活躍する人に共通するのは意志力と行動力があるということです。
上手くできていても壁にぶつかり心が折れることもあります。その挫折を何度も跳ね返す、素直な心の強さと努力を続ける真面目さが差をつけると思います。
自分を信じてやり抜くために、他人と比べて優劣をつけず、自分がどうやってでもやりたいことを見つけると、迷わずに頑張ることができると思います。
将来を担う、夢と行動力のある次の世代の皆さんに負けないように、私もまだまだ努力します。