INTERVIEW
IKOMA RYUJI

生駒龍史

株式会社Clear 代表取締役CEO https://clear-inc.net/

略歴

2013年2月に株式会社Clearを設立。日本酒のサブスクリプションコマース事業、日本酒ダイニングバーの創業を経て、2014年に日本酒メディア「SAKETIMES」をローンチ。2018年6月に有限会社川勇商店を買収し、同年7月に日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」をスタート。これまでベンチャーキャピタル等から16.5億円の資金調達を実施。IPOを見据え、SAKE HUNDREDのグローバル展開を目指す。国税庁主催「日本産酒類のブランド戦略検討会」委員も務める。

現在の仕事についた経緯

日本酒と縁もゆかりもないままに、大学卒業後、事業を起こしてみたいという思いからECサイトを立ち上げます。そんな中、大学時代の同級生から「日本酒の会社を一緒に作ろう」という誘いを受けます。
日本酒には興味がなかったので、最初は当然断りました。でも、『おすすめの日本酒を持ってくるから、美味しいと思ったら一緒に仕事をしよう。』と粋なことを言ってくれて、そこで出会ったのが、熊本県酒造研究所の「香露」です。すごくまろやかでコクがあって穏やかなお酒でした。それまでは日本酒に対して苦手意識をもっていたので、大きな衝撃を受けたのです。
「香露」に魅せられて日本酒業界に飛び込みましたが、当然日本酒業界との繋がりはゼロからのスタート。家系や地域との繋がりが深い日本酒業界で関係性を築くことは簡単ではありませんでした。しかし、自分のように、美味しい日本酒があるのに気づいていない人がいる。まずは“知る”ことから日本酒の魅力を届けようと考え始めたのが、酒蔵紹介や日本酒に関する情報を発信する「SAKETIMES」の運営です。SAKETIMESの取材を通して多くを目にするうちに、日本酒の可能性をより強く感じるようになり、次の挑戦に掲げたのが、日本酒のラグジュアリー市場の創設です。2018年に日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」を創業し、世界中の人々の『心を満たし、人生を彩る』ために人生をかけてチャレンジしています。

仕事へのこだわり

毎日全力でいること。誰にでも誠実でいること。明るく朗らかで居続けること。

若者へのメッセージ

どう生きても、何者であっても、何者でなくても、自分の快いように生きることが大切だと思います。健やかにいられる生き方を見つけましょう。僕は起業し、経営者として生きていくことが最も生きやすい道でした。