INTERVIEW
IDA SHINICHI

井田真一

3Dバーチャルコンテンツ株式会社 代表取締役 https://3d-vrc.com/

略歴

父親が創業した日本サポートシステム株式会社に入社。中国子会社設立や取締役を歴任。退社後、子会社のジーシステム株式会社の代表となる。地方議員時代に農業事業で株式会社オスミックアグリ茨城や3Dバーチャルコンテンツ株式会社を創業し、地方創生に取り組んでいる。

-現在の仕事についた経緯-

地方議員の時に、地方創生の観点からいくつかの事業を立ち上げていく中で、農業事業と合わせて地方のDX・IT推進のため、3Dバーチャルコンテンツ株式会社を創業しました。

コロナ禍であったため、そこに行かなくてもリアルな体験ができるようになれば、地方の魅力を発信できると考え、中国駐在時に縁があったVR企業の協力を得てVR事業を始めました。

-仕事へのこだわり-

仕事を始めた当初からワクワクすることを仕事に取り入れるようにしています。ただ、起業する前は自分で仕事を選択することは難しかったため、ワクワクするということを感じることが少なく、20代の頃はワクワクを探し求めて転職も多くしました。転職をしても目の前の事象を簡単に変えることは難しいので、物事をポジティブにとらえ、ワクワクする対象を様々な視点で持つように努めました。

例えば、中国で子会社を設立するため赴任した当時、新しい環境にはワクワクしていましたが、1からの立ち上げだったため、事業が軌道に乗る目途が全く立たずに最初の1年は途方に暮れていました。そのような状態だったため、初年度はスタッフに賞与を出せるような状況にありませんでした。

来年こそは事業を早く軌道に乗せて仲間たちに賞与を出して、みんなが喜んでいる姿を見たいと思い、そのようなことを想像しながら自分自身をワクワクさせながらスタッフと接しました。そのお蔭なのか、通常、中国では、旧正月の長い休みの後は、少なからずスタッフが辞めることが通例と聞いていましたが、賞与を出せなかったにも関わらず、全てのスタッフが旧正月明けに戻って来てくれました。その後、事業が一気に軌道に乗り、賞与を出すことが出来ました。

今日まで、自分がその仕事をやることの意義を常に考え、自分の役割でないと感じた時は素早く方向転換や辞めることを選択し、視点を変えてワクワクするように自分自身をポジティブに変化させてきました。そうような選択の連続による考え方の変化によって、今は自分がワクワクして、やりたいと強く思う事業に集中することが出来ています。

-若者へのメッセージ-

私は、30歳前半までは、失敗の連続でした。前述したとおり、20代の頃は職を転々としたり、投資に騙されたり、移住先で選挙に出たり、無謀な事業に取り組んだり、多くの挫折を経験しました。ただ、それと同じぐらい貴重な経験もさせて頂きました。何か新しい挑戦をすれば、必ず悩んだり、失敗したりします。もし失敗がないとすれば、それは本当の意味での“挑戦”ではないのかもしれません。

私は、45歳になった今でも同じカテゴリーで挑戦していることが多くあります。ただ、以前失敗したことにより、各段に成功確率が高まっています。加えて、20代での失敗であれば、再挑戦し、いくらでも取り返しがつきますが、私がいま若い時と同じ失敗をすれば一生立ち直れない失敗になってしまう可能性が高いです。

若い頃の失敗は買ってでもしろと言われていますが、若い時であれば、失敗しても誰かが手を差し伸べてくれ、立ち直る気力や時間があります。失敗を大きな学びとして、将来に繋げることができるのです。

ぜひ、若い皆さんには、海外に出たり、事業を起こしたり、新しい仕事に就いたり、それぞれの挑戦をして沢山失敗を経験してほしいです。