INTERVIEW
HOSHINA TAKUO

保科琢音

株式会社ラフコネクト 取締役社長/絵本作家 https://www.laughcnt.com/

略歴

図書館司書として公立図書館10年勤務。2013年、絵本「あっかんべー」を出版。絵本作家の活動を本格的に開始。絵本や紙芝居の創作は勿論、読み笑わせ口演を精力的に行っている。これまでに全国各地600ヵ所以上、2000回以上のイベントを開催。2019年、ベトナムにて絵本「ままも」「よぞらのおくち」同時出版。2020年、絵本「ちーちゃんのおなかのあな」出版。2020年、ベトナムにて絵本「ねてばかりいるカバ」出版。2021年に出版社「ラフコネクト」を設立し、取締役社長に就任。2022年、絵本「よぞらのおくち」「たまちゃん」同時出版。他にも、小学校・中学校・高校での授業。子育て支援施設企画プロデュース。障害児アート教室。絵書家筆之輔(えかきやふでのすけ)の芸名で落語家としても活動。

現在の仕事についた経緯

絵本作家として活動するなかで、本気で「絵本で新しい時代をつくりたい」と考えるようになりました。同じ想いを共有してくれる絵本の仲間も増やしていきたい。そんな想いをもって活動するうちに、少しずつ理解してくれる仲間も増えていきました。そして、絵本作家として出版社を立ち上げました。

仕事へのこだわり

高校生のときに「日本一の絵本作家になろう」と決意しました。どうしてそう思ったのか?「有名な絵本」はたくさんあるのに「有名な絵本作家」はいない。だったらぼくが「日本で一番有名な絵本作家になろう」そう思いました。
だからぼくは、今までの絵本作家さんがやってこなかったことを全てやろう、絵本作家らしくないことをたくさんやろうと考えました。
まず、絵を誰かから学ぶのをやめました。美大にもイラストの専門学校も行かず、自分で学び考え、自分らしい絵をつくりあげてきました。そして、絵本を知るために図書館で働くことにしました。図書館で働いていた10年間で絵本や紙芝居・児童書を10,000冊以上は読んできました。そのときの知識や経験が絵本作家としてのぼくの財産になっています。
絵本作家として「本当の意味でのみんな」を笑わせたい。赤ちゃんから子ども達、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん、障害も国籍も年齢も超えて「みんな」を笑わせたい。だからぼくの創る絵本は「笑本(えほん)」なんです。
そして、絵本業界・絵本作家業界の疑問や不安、それらを全てクリアーにして、絵本作家を子ども達のなりたい職業にもう一度させたいと思っています。

若者へのメッセージ

ぼくは昔、「本当に好きなことは仕事にしない方が良い」なんて事を言っていた大人達にガッカリしたのを覚えています。みんな好きなことを仕事にしているんだと思っていたから。大人は好きじゃないことを仕事にしているんだ。だから、辛い顔をしているのかな?と思っていました。
でも、そんな時代ではなくなってきています。これからどんどん新しい仕事が生まれてくると思います。自分で仕事をつくる時代にもなってくる。だからこそ、これからの時代をつくる人達には「好き」を突き詰めて欲しいなと思います。