INTERVIEW
HONDA KENYA

本多健也

株式会社フルコード 代表取締役 https://www.full-code.jp

略歴

石川高専 専攻科卒業。新卒でハードウェアメーカーに入社後、ドライバソフトウェアの開発に従事。エンジニアとして働きながら株式会社フルコードを設立。

-現在の仕事についた経緯-

私は現在、ソフトウェアエンジニアと、教育事業を行う会社の代表をしています。
子供の頃から『ものづくり』に夢中で、兄に影響されプログラミングの世界に足を踏み入れました。
大学時代には、アルバイト先で掲示板システムを開発したり、授業の要点をまとめるウェブサイトを作ったりして、自分の作品が人々の役に立つことに大きな喜びを感じました。

エンジニアリングの技術を磨く一方で、教育への情熱も育っていきました。
大学の4年間、スイミングスクールでコーチとして子どもたちに水泳を教える中で、教える楽しさ・喜びを深く実感しました。
この経験が、私にとっての教育の重要性を確信させ、現在に至るまでの大きな動機となりました。

-仕事へのこだわり-

私の仕事へのこだわりは2つの大きな柱に支えられています。
1つ目は、常に商品・サービスを手にする「お客様の顔」を思い浮かべながら仕事をすること。
2つ目は、どんな状況でも「主体性」を持ち続けることです。

私がソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタートさせた頃、技術の習得やタスクをこなすことだけに夢中になりがちでした。しかし、技術そのものよりも、それを通じて何を提供できているかが重要だということに気づきました。それ以降、『お客様』を常に意識するようになりました。
製品を通じて顧客がどのような経験をするか、その製品が顧客の生活や業務にどのように役立つかを考えることで、より価値のある成果を生み出すことを目指しています。

このアプローチは、教育事業を立ち上げた際にも大きな役割を果たしました。
生徒の立場に立って、どのような学習体験が本当に役立つのか、どのようにすれば学びが深まるのかを考えることが、私たちのサービスの質を高める鍵だと認識しました。
生徒一人ひとりのニーズに応える教育アプローチの開発や、学習プロセスをサポートする環境の整備に、この思考が活きています。

また、主体性を持つことも、私の仕事への深いこだわりです。
新人時代には、指示されたタスクをこなすことに集中してしまっていましたが、やがて自分で目標を設定し、達成することの重要性を学びました。
仕事において自発的に行動することで、より大きな成果を出せるだけでなく、チームやプロジェクトに対しても前向きな影響を与えることができると実感しています。これは、私が代表を務める教育事業においても、指導理念の一つとなっています。
私たちは、生徒たちが自ら問題を見つけ、解決策を考える力を育てることを目指しています。

-若者へのメッセージ-

・小学生の時、もっと遊んでおけばよかったと、中学生になって思う。
・中学生の時、もっと勉強しておけばよかったと、高校生になって感じる。
・高校生の時、もっと部活に打ち込んでおけばよかったと、大学生になって振り返る。
・大学生の時、もっと自分を見つめ直しておけばよかったと、社会人になって懐かしむ。

これらの「もっと…しておけばよかった」という思いは、私たちが人生の各段階で抱く、避けられない感情です。
しかし、重要なのはこの瞬間、この「今」が、実は人生で最も価値のある時だということを自覚することです。
過去を振り返って後悔する代わりに、今この瞬間に全力を尽くすことが、未来の自分が振り返った時に、「あの時、全力で生きてよかった」と思える唯一の方法です。

今を生きることの大切さを忘れずに、毎日を全力で駆け抜けましょう。
今日できることを先延ばしにせず、今この瞬間に最善を尽くすことで、後悔のない素晴らしい人生を築いていくことができます。
「今が一番最高なんだ!」という意識を持ち続けることで、人生のどの瞬間も、最高の瞬間に変えることができるのです。