INTERVIEW
HIRAKAWA YUUKA

平川裕樺

wellmoms ママのための保健室 代表 https://wellmoms-h.com/

略歴

保健師、看護師として22年目、延べ8000人以上の方へ特定保健指導を実施。健康やメンタル相談を始め、医療者として予防の重要性を助言。現在も、4つの仕事をかけもちしながら、産後から更年期、シニアまでの女性の身体も心も健康にするダイエット事業を展開。最新の予防医学や栄養学に基づいた食事、産後でも安心・安全・簡単にできるエクササイズ、質の良い睡眠、ホルモンバランスを整えるトータルケアを目指す。日本産後ダイエット協会の独自のメソッドによる即効くびれ講座は、延べ400人以上に開催し、約8割の参加者がたった15分のエクササイズで、その場でサイズダウンを実感し、好評をいただく。

-現在の仕事についた経緯-

私の妊娠・出産・産後は、とても大変でしんどい記憶しかありません。
長男は重度の食物アレルギー児で、週1回は自転車往復3時間の通院、検査入院、
離乳食も市販の調味料さえも使えなかった程でした。
長女も食物アレルギー児、肌も弱くスキンケアで1日が終わる毎日でした。

加えてワンオペ育児で、2人とも産後2カ月で仕事復帰をしたため、
自分の時間なんてものは全くなく、産後のトラブルを抱え、命を削りながら家事や育児の日々でした。
6回の入院と手術をする中で、私のように誰にも相談できず苦しんでいるママを
1人でも生み出したくないと思いました。

予防医学や栄養学を学んで食事を改善し、運動、睡眠、ホルモンバランスを整える中で、
産後20㎏の減量にも成功し、心身ともに健康になり自己肯定感も上がりました。
子供達のアレルギーやパートナーシップも改善し、トータルケアに勝るものはないと改めて実感しました。
産後~更年期、シニア世代が、いくつになっても自分を諦めないで、輝いて、
健康寿命を延ばしていけるようなサポートがしたいと思い、
wellmomsママのための保健室として起業しました。

-仕事へのこだわり-

病院の新人時代は、とても厳しく過酷でした。パワハラな状況も多く心身が削られる毎日でした。
じっくりと相談に乗ってくれるような方もいなかったので、孤独でした。
だからこそ、自分が先輩になった時は、絶対に暴言や嘘はつかないと決めていましたし、
相手の話をしっかり傾聴して、話やすい雰囲気を作ることを心がけました。

とにかく、人に対しても、仕事に対しても、物に対しても、真摯に、丁寧に、親切に、そして迅速にを
モットーにしています。そして、全ての事に感謝することを忘れないようにしています。
本当に色んな方を見てきたので、対人スキルはアップしたような気がします。

多忙な日々を送っているので、仕事や家事、育児と同時に複数のタスクをこなすのは得意で、
自分の中で優先順位や、その日の流れを決めて、できるだけ無駄な動きをしないように心がけています。
一度の動線で済むことは一度に終わらせ、2重、3重に確認すべき事項は、細かくチェックします。
慎重で心配症なので、ダブルチェックではなくトリプルチェックをしているのでミスをしないねとよく言われます。

お客様や継続レッスンの生徒様へのLINEの返信、ご相談への返答は、
日本で一番早いと自負してます。本当に早いです。
時間というのは有限で、貴重です。私が質問をする時は、必ず調べて、それでも分からなかった時にします。
なので、そこまでに時間を膨大にかけています。
ところが、返信が1日、5日と遅い人がいます。質問の返事は遅いのに、SNSの投稿は毎日頻回にしている、
そういう方を少なからず見てきました。困った事に、そういう方ほど質問はいつでもどうぞというスタンスです。
これは、私への優先順位がかなり低いのだと、残念に感じました。

もちろん多忙だったり、案件をいくつも抱えているなどの状況はあると思いますが、
やはり待たされた側は、良い気持ちではありません。
どんなに多忙でも、返信は5秒あればできます。スタンプ1つでもいいのです。
今、返せませんの一言でもいいのです。それが礼儀だと思っています。
なので、私は多忙でも必ず早く返信します!相手の時間を奪う事も嫌ですし、
せっかく信頼して質問して下さる方をモヤモヤさせる時間を長くする事も嫌です。
お仕事相手でも、お客様でも、仕事に関係なくても、どうしても難しい時以外は、
早い返信を心がけているのでとても喜ばれますし、お客様からの信頼を得ることにも繋がっています。

どんな些細な事でも気軽に、なんでも相談できて元気になって欲しいです。
笑いながら、自己肯定感も上げながら、自分に自信がつくように、どんな事でも、私は全肯定します。
すっごく褒めます!一緒に心から喜びます!
ママや女性のための保健室として、1人1人にしっかり寄り添い、ママだけじゃなく、お子様やパパ、
ご家族の健康もサポートしたいので、これからもこの姿勢は貫きたいと思っております。

-若者へのメッセージ-

社会に出ると、学校では教えてくれない事、人間関係のスキルや仕事のスキル、業務のタスク管理、
自分の健康管理等々、沢山戸惑うことがあるかと思います。
現代は、情報社会なので、調べればある程度はインターネットが教えてくれます。文献や新聞も教えてくれます。
でも、何が正しくて、何が少し違うのか、メリットばかりに見えるけれど、デメリットはないのか、
その判断に迷うこともあるかと思います。

自分だけでは、どうしても判断に悩む時、決断できない時、しっかり調べて、考えて、悩んだのなら、
是非信頼できる人に相談してみてください。
信頼できる人は、人それぞれ、経験や実績や、性格や生きる姿勢などでも違ってくるかなと思いますが、
一貫性があること、真摯であることを感じたら、信頼できるのではないかなと思います。
中には、最初は真摯に見えても、だんだんと本性が出てくる人もいますので、それは色んな経験をして、
自分の目を養って下さい。

大切なことは、決して1人で、もがき苦しまないでください。孤独ほどツライことはありません。
自分はキャパオーバーだな、あと少し我慢したらきっと立ち直れなくなるな、と危機感を感じる前に
早めにSOSを出してください。
真面目で優しい、頑張り屋さん程、これが苦手です。
人から裏切られた経験があれば、もっと臆するかもしれません。
でも、世間は思ったより広いので、きっと自分にあう素敵な人が見つかると思います。

地球温暖化や超少子高齢社会など問題は山積みですが、人間の素晴らしい所は努力や工夫ができることなので、
可能性しかない若者の皆様と一緒に、より良い社会や地球環境にできたなら素敵だなと思います。