INTERVIEW
HAYASE YUKI

早瀬優希

オーテ株式会社 代表取締役社長 https://ohte.co.jp/

略歴

駒澤大学経済学部卒業。フリーター、ホンダカーズ第二新卒入社後、友人に誘われてアイモバイルに入社。動画アドネットワークmaioを立上げ、オーテ株式会社を買収し代表取締役に就任。

-現在の仕事についた経緯-

ホンダカーズで車の販売をしているときに、中学の同級生から現職のアイモバイルに誘われました。転職の動機は単純で、IT企業なのでキラキラしてるんだろうな。。と思ったのがキッカケでした。
そこでアドネットワークの営業として数年仕事をし、動画リワードアドネットワーク「maio」の立上げに参画します。maioは年間で15億以上を売上げるサービスに成長しました。
そこからオーテ株式会社のM&Aに参加し、子会社化した後に代表取締役に就任し現在に至ります。

-仕事へのこだわり-

私の社会人経験はほぼ現職のアイモバイルなので、10年ちょっとIT業界にいることになります。
変化の早いこの業界で一定以上の成果を出せたのは、自分が大切にしている価値観が仕事に良い影響を与えたからじゃないかと思います。
その価値観は、自分にとっての「小さな差分」を見つけ埋め続けることです。
入ったばかりの時は右も左も分からず、目の前のことで精いっぱいですが、良く周りを見ると、そこには自分より少し仕事のできる先輩がいます。
基礎的なビジネススキル(例えばExcelやPPT)の操作が自由にできなければそれも小さな差分になります。
自分のチームができた時、管理職として必要な仕事や振る舞いが差分になります。
経営のスキルが必要になれば、財務の知識を付けることは差分になります。
自分にとって、少し先にできるようになっていること=小さな差分を埋める過程で個人のビジネススキルは成長し、事業の成長に好循環すると考えています。
同じく事業で目標を達成するために戦略をたて、施策立案し実施していく過程でも、必要な要素を分解していくことで差分を見つけます。
差分が見えることで、何をすればいいのかが見えてきます。
その施策を成功させるために、自分の現在の実力でできることとできないことが可視化され、埋めなければならない個人の能力も見えてきます。
こうした個人と事業の成長の好循環が、お互いの成長を補完し合う関係にあると思っています。
小さな差分を見つけて、その差分を埋め続けることでベースのスキルはどんどん磨かれます。それはどの業界、どのポジションに行っても使える能力になっていくと考えています。
この考え方は現在、「個人の成長」と「事業の成長」の好循環としてオーテ株式会社の大切にしたい価値観となっています。

-若者へのメッセージ-

私は起業したわけでもなく、普通にサラリーマンとして働き続けていますが、その中で今の会社にサービスの立上げやM&A、子会社代表など様々な経験をさせてもらいました。
確かに起業家ではないので、成果に伴った大きな見返りは無いですが、個人の成長という意味では何もできなかった私が、ある程度社会でやって行けるだけのベーススキルを付けることができたのかなと思います。
今の会社で「成長できてないな」とか「なんか変化がないな」と感じた時、転職や起業等いろいろな選択肢があると思いますが、一度自分の小さな差分に目を向けることで道筋が見えることもあるかもしれません。
良い選択というのは、結局は自分が納得できるかどうかだと思います。
納得いく選択ができるように、ぜひ参考になればと思います。