INTERVIEW
HASHIZUME TETSUYA

橋爪哲也

株式会社つりキッチン 代表取締役 https://tsurikitchen.com

略歴

某タイヤ部品メーカーへ入社後、約21年間、製造現場から叩き上げで品質・生産管理などを担当し、社内外の広範囲にわたって課題解決に従事。起業を経験してからはIT業界にも関わり、広い視点をもつ典型的なゼネラリストとして活動中。大手メディアに多数掲載実績あり。

-現在の仕事についた経緯-

過去にある人物から「コンサルタントを目指してみろ」と言われたことがきっかけで、経営やビジネスに興味を持つようになりました。私は、なんでも体験して自分のモノにしていく性格で、経営者の気持ちは経営した者でないとわからないと思い、起業することは頭の片隅に置いていました。
また、もともと釣りが趣味だったのですが、意外と魚を捌けない人が多いことを知りました。せっかく釣った魚を捨てる人さえいるのです。魚の需要は2000年ごろから減少を続けていました。一方、共働き世帯は2000年ごろから増加し、家族で食事をする機会が減りコミュニケーションが希薄になっていました。
しかしコロナ禍で「食」を再検討する時代を感じ、釣りが家族にとって絶好のコミュニケーションになることから、食育に繋がり、ひいてはアウトドアが不登校抑制につながると考えました。これら全てがリンクし、事業に至りました。

-仕事へのこだわり-

『Something New』常に新しい技術やスキルを追い求めることです。
私は、じっと止まることが耐えられない性格で、常に何か新しいことをやる、もしくは覚えようとしています。過去の部下たちにはよく言っていました。いっぺんにできなくても、何か一つ今日一日でモノにすることが大事です。これを10年続けたらどれだけ成長しているか、計り知れません。

『六然』弊社行動指針はこれを基に解釈しています。
“企業は人なり”といいますが、目先のことに捉われずに、自分の自己実現を人生の中でどうやって成し遂げるかにこだわっています。最近は、空いた時間に高齢者へのスマホ講師をしていましたが、多くの高齢者を見ていて気付いたことがあります。昔は活躍して資産を多く持っていそうな人が、過去の栄光は素晴らしいのに意外と不幸せそうな顔をしているのです。寂しく見える人さえいます。一方で、お金なんか全然ないと言っている人が、大笑いしてスマホを触り、おしゃべりしながら楽しそうにしていて、「ありがとう」と言って帰っていくこともあります。結局、本当の意味で幸せとは何なのかと考えさせられました。

『小賢は山陰に遁し大賢は市井に遁す』
人生は人間道という六道の中の一つで、地獄道も六道の一つです。ですから、転生前にやり残したことを現在生きる中での悩みや課題として消化しなければならないと考えています。
自殺者も多くいますが、現実から逃げずにあの世に行くまで最後まで向き合うことが最も大切と考えます。成功するしないとは次元の違う話です。何処かに籠って悟るのではなく、日常の中でもがくことで見えるものがあると思っています。

-若者へのメッセージ-

『何でもやってみる』これに尽きます。犯罪や人が悲しむこと以外は、若いうちに全部やってみるのがいいのではないでしょうか。やってみて失敗したらやめる、飽きたらやめる、達成したらやめるでよいと思います。あまり深く考えすぎずに、まずは『やってみなはれ』でいいと思います。
私はこれに気づくまでに、ずいぶんと年月をかけてしまいました。今更ながらいろいろな経験をしていますが、家族を持つと苦労を掛けてしまうので、独身のうちに経験の幅を広げていき、年を追うごとに深く追求しても遅くはないはずです。色々と経験していくうちに、少し人を見れば、大体その人の人となりや性格が見えるようになっていきます。まるで占い師か何かみたいですが、この程度であれば誰でも身につきます。経験が増えてくると、失敗も笑い話に変わりますよ。