関東学院大学経済学部卒業。大手リース会社に勤務後、生命保険業に携わり、複数社の年間ランキング入り。その後、コンサルティング業を開業し、異業種の経営改善ソリューションを実施。2017年よりインバウンド受入環境整備事業とともに第一次産業に進出し、養鶏事業を展開。認定農業者となり、ロコ・サスティナビリティ・マネジメントを展開する。
略歴
現在の仕事についた経緯
経営改善の依頼を請けて従事した横浜みなとみらいの国際会議場にあるフレンチレストランは、インバウンドの利用も多く、来店者に喜んでもらうために、県内初の神奈川県の地産品のみを使った、かながわ地産地消フルコースを提供し、収益改善ができました。
その際に、神奈川県の職員から神奈川県における第一次産業の現状を聞き、観光消費を目的とした地産品活用はエリアマネジメントに価値をもたらすと判断して創業しました。そこに以前から行っていたサスティナブル経営のノウハウを付加しました。
仕事へのこだわり
新人時代は当時もてはやされていたゼネラリストに憧れて、幅広いビジネスと向き合うことを望んでいましたが、脱サラしコンサルタントとして中小企業の経営者と対峙してみると浅はかな知識では通用しないことを痛感します。
そこで一つ目の転機はプチプロフェッショナルになるために現場に自分を投下することでした。以来、どんな仕事を請け負っても必ず自分で現場に足を運び、中に加わり、話を聞き、同じ目線で物事を考えることを心がけています。時にベトナムの山奥に入ったり、台湾の生産工場でラインに加わってみたりもしました。
台湾では開発する電化製品の工程が進まず、違和感を感じていたことから、現地入りしてみると、日本の大手メーカーが乗り込んで、自社優先で作業を進めていました。仲間になることで信用を上げ、「お前のためなら」と人間関係でシェアをひっくり返したこともあります。
この同化主義で幅広い分野での経験を積み、コンサルティングの適応力やファウンダーとしての価値も高められたと思っています。その結果、農家にもなってしまいました。
若者へのメッセージ
今、若い人の声を聞いていると日本の未来に対する嘆きや今の生活に対する喪失感も多く感じます。またSNS文化による情報過多により、実態を知らないまま、モノゴトを考えることも多いと思います。私も利用しまくり、業務を請け負っているのでその価値も十分理解しています。
その中に見えてくる何かが必ずあるはずです。私のように体験して実を得ること、バーチャルの世界で何かを築くこと、そこに差はありません。
いつも自分を動かす何かに興味を持つことを忘れないでほしいです。私はみなさんのきっかけをたくさん作ろうと思っています。
この会社を立ち上げる前はまさか農家になるとは思いませんでした。何かを感じて行動すればそれをサポートしてくれる人がきっと現れます。いつも何かを感じて、考える癖をつけておいてほしい。1%の可能性を信じて。