INTERVIEW
AYAKA CANADAY

キャナデイ綾香

Design Cast 代表 Webデザイナー https://ayakacanaday.com/

略歴

弘前大学医学部保健学科を卒業後、助産師として総合病院に勤務。妊娠、出産、産後ケアに従事し、弘前大学大学院保健学研究科へ進学し看護学修士号を取得。その後、大学の助手や産科クリニック、保育園看護師と医療業界で11年のキャリアを積む。キャリアに大きな葛藤を感じていた中で、2021年よりWebデザインと出会い、キャリアチェンジ。2022年7月に独立し、現在は女性起業家様のホームページ制作を中心に事業を展開している。

現在の仕事についた経緯

青森で生まれ育ち、高校生の頃より産科医療に興味をもち、そのまま助産師の道へ進みました。当時は助産師としてキャリアを確立するべく大学院に進学し、研究や学びに力を入れていた時期です。医療職はやりがいがある一方で、不規則なシフト勤務や心身の体調管理がとても大変で、苦しくなってしまった過去がありました。
わたしは国際結婚をしているのですが、仕事柄アメリカに住む夫の家族にもなかなか会えません。もっと仕事とプライベートをうまく融合させた働き方がないかと模索したところ、Webの世界に出会いました。
Webデザインは事業の魅力をWebで思う存分表現できる方法のひとつです。過去にシリコンバレーのGoogleを見学したことがありました。医療の世界しか知らなかったわたしは、Web事業のスケールの大きさを目の当たりにして衝撃を受けた経験があります。
「自分にしかできない仕事をしてみたい」という思いも重なり、Webデザイナーへキャリアチェンジをしました。

仕事へのこだわり

Webの世界は移り変わりが激しい世界です。新しいことが次々と出てくる分野のため、刺激があって面白いのですが、変化に柔軟に対応していくことが必要不可欠だと感じています。
「フットワークの軽さ」「変化を恐れないこと」「誠実であること」は助産師時代から今も仕事に対して変わらないこだわりです。
わたしはフリーランスWebデザイナーのため、情報収集や学びは自ら手を伸ばして取りにいく必要があります。
「Webデザイナー飽和状態」と言われることもありますが、それでもお客様に選んでいただき、事業に貢献できるWebデザイナーであるためには、スキルはもちろんのこと、即行動できるフットワークの軽さ、変化を恐れずに対応していくこと、ひとつひとつ誠実に向き合う姿勢が大切だと考えています。
特に即行動することや変化を恐れないことは、前職の助産師時代に学んだことが大きいです。
たくさんの出産に関わってきましたが、出産をはじめとする産科医療における「変化」は、数秒単位のことが珍しくありません。同時に母と子、2人の命をこの手で直接お預かりしています。
安全な出産のために、常に瞬時の判断をして行動に移し、変化に柔軟に対応してきた経験は、分野は違えど独立後の土台となっています。
コロナ禍をきっかけにオンライン化が一気に加速したことで、個人でビジネスをされている方もオンライン化を余儀なくされてきました。Webについて苦手意識を持っていらっしゃる方も多い印象です。
Webデザインを活用していくことで、これまで出会うことがなかったお客様に出会う機会となっていきますし、事業の魅力を思う存分表現できます。
個人のビジネスであっても法人のビジネスであっても、変わりません。事業の魅力が伝われば、新しいお客様との繋がりとなり、新しい仕事の開拓にも繋がります。
「繋がりと開拓」を大切に、ひとりひとりのお客様に向き合って、これからもWebデザインを提供させていただきたいと考えています。

若者へのメッセージ

地方で生まれ育ったわたしは、都会の環境と比べて何かと制限がある中で「選択」をしてきました。10代から20代半ばまでは、どこか自分の人生を諦めているような感覚があったことも事実です。
自分の人生は他の誰でもない自分自身のものであり、何を選び行動していくかは全て自分次第です。
挑戦してみたいこと、やってみたいことはどんどん行動に移していってください。
仕事であってもプライベートであっても、やってみないことには結果がわかりません。
失敗と変化を恐れずに行動した先に新しい自分が見えてきます。
今の自分自身の状況や置かれている環境で諦めることなく、ご自身の選択肢を広げていってください。